札幌の地下鉄南北線真駒内駅から徒歩約10分ほどの所にある洋風建築の建物。
「北海道酪農の父」と呼ばれた「エドウィン・ダン」という人物の記念館です。
記念館の近くには、同じく「エドウィン・ダン」の名を冠した記念公園もあり、
銅像も建立されています。
「エドウィン・ダン」は、明治期に開拓使に雇用されたお雇い外国人の一人で、開拓使次官であった黒田清隆が、当時のアメリカ農務長官であったホーレス・ケプロンと親交があった縁から、ケプロンの息子で、開拓使顧問を務めたエー・シー・ケプロンによって開拓使の技術指導者に推挙され、明治政府と雇用契約を結びました。
来日当初は東京官園に赴任していましたが、明治8年(1875年)、七飯町の「七重官園」に赴任し、馬匹改良のため、馬の去勢技術を指導。当時の日本における馬術の第一人者であった「函館大経」の理解を得ることに成功し、大きな実績を残しました(このことと、同地で知り合った「ツル」という女性と国際結婚をしたというエピソードは、はこだて検定でも学習していました。)。
翌明治9年(1876年)に札幌に移ったダンは、現在の真駒内に牧牛場を作ることを提唱し、明治13年(1880年)に開拓使牧場が開かれたときの事務所として使われていた建物が、昭和39年(1964年)に移築され、現在の記念館として残されています。
「エドウィン・ダン記念館」では、そんなダンの功績や北海道の酪農の歴史に関する資料が多数展示されています。
実はここに行ってきたのは、GWの帰省時。
なので、数は少ないけれど、綺麗な桜を見ることができました。
「エドウィン・ダン記念公園」は、昭和41年(1966年)に公園として告示され、周辺住民の憩いの場となっています。
これからの暖かい季節も家族連れで賑わうことと思いますが、来年の春もまた、綺麗な桜を咲かせてほしいと思います。
園内には池がありますが、この池と、そこに繋がる水路については、また次の記事へ続きます。
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