「琴似神社」には、所謂「境内社」が幾つかあります。
じっくり見て歩くのは初めてなので、全く意識したことはありませんでしたが、この機会にチェックしてみます。
まずはこちら、「報徳神社」とありますね。
昨日触れた「武早智雄神」について、自分のルーツでもあるので、もっと調べてみたいと思うようになりましたが、この神社が、私の祖先も含め屯田兵240名が祭神として祀られていることも、今回初めて知りました。
書かれているように、ここに祀られている御霊の働きによって今の琴似があるのだということは、しっかりと噛み締めねばと思います。
続いてこちら。
「琴似天満宮」とあります。
「天満宮」というと、何と言っても有名なのは、福岡県の「太宰府天満宮」だけど、ここもまた、大宰府と同じく、「天神様」こと、かの菅原道真公が祀られています。
太宰府天満宮と菅原道真といえば、牛車にまつわる伝説が有名ですね。
一昨年の正月、「ブラタモリ」の太宰府天満宮編(「鶴瓶の家族に乾杯」とのコラボ番組)で紹介されたのが印象に残っていますが、「車を牛に引かせて、牛の行くままに任せ、牛の止まった所に葬ってくれ」との道真の遺言により、止まった地を墓地として定めたという伝説があるそうで、他にも牛にまつわるエピソード、伝説は数多くあるようですが、このようなことがきっかけで、全国各地の天満宮には、「御神体」ならぬ「御神牛」が置かれるようになりました。
現在、琴似天満宮の御神牛は、新型コロナウィルス感染対策のため、直接触れることはできませんが、なでることで、学業に関する御利益があるそうですので、早くまた、多くの参拝者が安心してなでられるようになってほしいですね。
境内社ではありませんが、気になる石碑を見つけたのでチェック。
屯田兵が入植した当時、開拓使は、彼らに生活力を持たせるために、作物の自給自足と独力での養蚕を奨励しましたが、現在の西区役所の近くにあった屯田兵の子孫の方の旧宅から、古い養蚕室の板倉が発見されたことを記念して、この碑が建てられたそうです。
これもまた、今日の琴似の発展の礎を後世に伝えるものということなんですね。
最後に、境内社をもう一つ。
「天之御中主大神(あめのみなかぬしおおかみ)」という、日本神話の「天地開闢(かいびゃく)」、世界の始まりに登場する神が祭神として祀られており、社名のとおり、安全(交通安全、家内安全etc)に関して御利益があるとされています。
車を新調した人とか、新たに家族を築いた新婚さんなんかが訪れているのでしょうかね。
二回に亘って、私の祖先が入植した地、琴似の歴史を今に伝える場所、琴似神社を紹介してみました。
今まで知らなかったことばかりだったので、ますます琴似への思い入れが強くなった気がします。