先日紹介した「豊平川神社」のある豊平区水車町、旭町エリアは、私の大学時代の思い出の地であり、今でもたまに行ってみては、懐かしい雰囲気に浸ったり、当時はなかった新しい光景に驚いたりを繰り返していますが、調べてみると、歴史散策も楽しめるエリアだということが分かったので、これからちょくちょく足を延ばそうと思っているところです。
というわけで、今回はこちらのお寺へ。
真言宗の「湯殿山 弘周寺」というお寺。
明治20年(1887年)、生活困窮者救済のために開山したとされるお寺とのことです。
「湯殿山(ゆどのさん)」って聞いたことがあったなと思いましたが、山形県にある標高1,500mの山で、「月山(がっさん)」、「羽黒山(はぐろさん)」と共に「出羽三山」として、修験場としても知られている名山でした。
中へ入ってみると、この鳥居が参拝者をお出迎え・・・って、こちらはお寺です。
ああ、豊川稲荷でしたか。
先日、手稲区にある「球徳稲荷大明神」を紹介したとき、「所謂『お稲荷さん』って、神社なのか、それともお寺なのか」ということを少し調べて書いてみたことがありました。ここもまた、同じような施設なのですね。
だけど、ちょっと疑問が残ります。
「球徳稲荷大明神」の記事でも書きましたが、すすきのにある「豊川稲荷札幌別院」は、愛知県豊川市にある曹洞宗「玉宝禅寺」の別院です。
しかし、「弘周寺」は真言宗のお寺・・・。
どういう由縁があるのでしょうね。突き詰めてくいくと面白そうです。
先程触れた、山形県の湯殿山の分山として開山されたことを示す解説板がありました。
「大日如来」は、密教においては、「救いを説く万物の慈母」とされている神です。
その「大日如来」を本尊とする、生活困窮者を救済する目的で作られたお寺。なるほどそういう繋がりでしたか。
寄附した信者の氏名が記載されている解説板もありました。
「真言宗智山派」は、京都にある「智積院」というお寺が総本山で、「成田山新勝寺」「川崎大師」こと「金剛山平間寺」、「高尾山薬王院」を大本山としている宗派です。
「新勝寺」と「川崎大師」は、ぜひ行ってみたいと思っているお寺の一つです。