30日の朝、蝶ヶ岳ヒュッテの周りは白く覆われていた。
でも、雨は降っていない。だけど寒い。そして風が強い。
朝食は午前6時なので、その前に表に出て見た。常念岳の頭も雪で白く光っている。
待望の穂高・槍の大パノラマはどう?
嶺は白いガスが舞うがきっと晴れるだろう。
朝食をお腹一杯いただいて、覚悟を決める。
雪と強風の状況下、常念岳へのアタック(かっこいい)は止めにする。
雲の切れたクリアな穂高岳と槍ヶ岳の雄姿を心に焼きつけて下山しよう。
まずは、蝶ヶ岳山頂へ。ヒュッテからは10分程で行ける。2677mからの眺望に息をのむ。
次第に明るくなってきた。常念岳もうっすら雪化粧。左側に大天井岳もくっきり。
アップ写真。いつの日かこの稜線を登るか下りたい。
奥穂高岳、涸沢岳、北穂高岳そしてキレット
輝く槍が岳、天を突く。
左から:明神岳、前穂高岳、奥穂高岳、涸沢岳、北穂高岳
塩尻市出身の歌人若山喜志子と夫牧水の歌碑が鉢伏山にある。
句碑に刻まれた喜志子の歌 : 常念の峯にゐる雲しばしだに晴れよとまちて時たちにけり
ヒュッテに別れを告げる。売店で買ったピンバッジ2つ。1個500円。
北アルプス方面への初チャレンジ、蝶ヶ岳登山が終わった。
シラビソ林の中の登山道を、何回も休んで休んで登った果てに待っていたビッグプレゼント。
蝶ヶ岳の魅力はこの景色。
花の咲く頃もきっといい。朝4時頃から夕方7時位まで明るい夏も、行動範囲が広がる。
10月の終わりの時期は紅葉もわずか。
今回は幸い(?)なことに雪景色が観られた。
午前8時45分下り始める。前日登り来た道だが、下りの方がこわい。2500m辺りまで雪があるし、濡れているからだ。
痛んだ膝は大丈夫。
途中昼食をはさんで、午後1時40分登山口到着。
工事のため通行時間は午後3時から30分間だったな。ところが紅葉狩りに来られた方から有力情報。
「2時からわずかな時間通行可能」
ファインビュー室山で疲れと汗を流す事ができた。
我が里から眺める蝶ヶ岳。
左の大きな山が大滝山。その隣り(電信柱の上)が蝶ヶ岳。丸っこい鍋冠山、そして常念岳。