『名も無く豊かに元気で面白く』

読んだ本、ニュース、新聞、雑誌の論点整理、備忘録として始めました。浅学非才の身ながら、お役に立てれば幸いです。

❝米金利が過去最高に逆転❞“景気後退を知らせるシグナル点滅”10年に一度の投資機会?

2024-04-23 05:24:11 | 日記
足元の逆イールド(金利逆転)は、1981年以来の長さ(深さ)となっています。何れも、過去の大暴落前には、この逆イールド現象が発生し、その後、世界景気が減速して大暴落が発生しました。

この逆イールド現象は、逸早く景気後退を分析している、ヘッジファンドが、顧客の資産を現金化した事によって発生します。つまり、“世界の富裕層はリスク資産から撤退している”というシグナルです。
2024年現在、ヨーロッパ企業の倒産件数が、1991年のバブル崩壊、2008年のリーマンショック波並に急増しています。日本においても倒産件数が急増しており、特に物価高騰の影響によって価格転嫁が難しい中小企業が甚大な影響を受けています。依然、地政学リスクは収束しておらず、今後も物価高騰が継続する見込みですから、“さらに倒産件数が増える”ことが予測されます。

株式投資とは未来の景気を予測する作業
「株式投資をやってみよう」という多くの人たちは、勧められる侭、好業績や流行りのテーマを参考にして投資をします。
しかし、好業績や流行りのテーマというのは、現在の情報を参考にしているわけですから、「買ったら下がる、売ったら上がる」といった結果になりがちです。

なぜなら、業績を報告する四半期決算発表というのは、過去の経営成績の発表ですから、たとえ、“現在の業績が良くても、3年後、5年後も業績が良いとは限らない”からです。
つまり、“投資は未来を予測する作業”なのです。

「業績が良いのに買ったら下がる」というのは、未来を予測していないがために起こるのです。

世界のお金を牛耳っているヘッジファンドは顧客に向けて、株や債券、金、商品から早急に撤退するよう呼びかけました。
そして、わずか数か月の間に、数百兆円の資金が市場から引き上げられ、米の短期と長期の金利が逆転した事により、“景気後退(リセッション)を知らせるシグナルが点滅”したのです。

このシグナルは、過去を遡る事、“1987年、1998年、2007年、2019年の大暴落前にも点灯”しており、その後、景気が後退して大暴落が発生しました。

下図の見方としては、赤い矢印が大暴落を知らせるサインが点滅した時期で、グレーで塗りつぶした部分が、世界的な大暴落が発生した時期です。



・1989年(バブル崩壊前)サイン点灯 ⇒ 1991年(バブル崩壊)
・2000年(ITバブル崩壊前)サイン点灯 ⇒ 2001年(ITバブル崩壊)
・2007年(リー〇ンショック前)サイン点灯 ⇒ 2008年(世界金融危機勃発)
・2019年(コロ〇ショック前)サイン点灯 ⇒ 2020年(世界経済停滞)
・2023年(大暴落前)サイン点灯 ⇒ 2024年(大暴落警戒)


ヘッジファンドは、近い将来、世界の景気が後退し、過去と同類、又は過去以上の大暴落が発生するということを予測して、次の大暴落が訪れるまでじっと冬眠しているのです。
そして、大暴落後に彼らが冬眠から目覚めた時、彼らヘッジファンドは、相場を大きく動かすだけの大量の資金で、大暴落によって価格が大きく値下がりしたバーゲンセール状態の優良企業の株や不動産、商品を買い漁り、その投資機会で莫大な利益を手にしているのです。
では、彼ら冬眠から目覚め、投資をするタイミングは何時なのか?
その答えは、“中央銀行が金利を下げて、かつ、金融緩和を実施した時”です。

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