中東がきな臭くなってきました。ISに対する空爆も、アメリカのように全力でISを崩壊させる気がない国やロシアのようにシリア反政府を攻撃する隠れ蓑にする国やフランスのように復讐心で攻撃する国と三国三様です。しかし、フランスとロシアは本気のようです。敵の敵は味方同士です。ロシアはISがトルコと裏取引をしている資金源石油施設への総攻撃です。そうした中、ロシア戦闘機へのトルコ軍による撃墜です。政治的にも軍事大国ロシア・プーチン大統領はトルコが非を認めるまでは引けなくなりました。軍事大国ロシアと友好国であり続けるためにはトルコはいずれ謝罪し賠償金を支払う羽目になる気がします。その後一先ず、資金源を絶たれたISが一掃された後、シリア問題が浮上しフランスを巻き込みNATOも一枚岩ではいられなくなるでしょう。最後は国連でもなく軍自力が勝敗を決める悲しい現実が待っています。
以下コピー【モスクワ真野森作、エルサレム大治朋子】トルコ・シリア国境付近でトルコ軍機が「領空侵犯」を理由にロシア軍機を撃墜した事件では、双方の主張が真っ向から対立している。フランスのオランド大統領が目指す過激派組織「イスラム国」(IS)掃討への「大連合」の形成にも影響を与えそうだ。
ロシア機の撃墜を巡っては、プーチン露大統領がトルコに経済制裁などを科し、謝罪を要求。トルコのエルドアン大統領は謝罪を拒否する一方、プーチン氏との首脳会談を提案したが、実現の見通しはたっていない。
「ロシアは(撃墜事件を口実に)火遊びをしている」。ロイター通信などによると、エルドアン氏は27日、ロシア側の制裁をこう強く批判した。トルコはロシア軍機が「領空侵犯」をしたため、撃墜したとの主張を変えていない。
ただ、エルドアン氏は「ロシアとの関係はとても重要で、関係を傷つけることは望まない」とも語り、パリで30日に開かれる国連気候変動枠組み条約第21回締約国会議(COP21)の機会を利用し、首脳会談を希望する意向を明らかにした。
また、クルトゥルムシュ副首相は27日、「トルコ軍機の警告にロシア軍機が応答し、『ロシア人だ』と説明してくれれば、(撃墜は)起こらなかっただろう」と述べた。
ロシア側の態度は強硬だ。プーチン氏は「ロシア機はシリア領空を飛行していた」と主張。AP通信によると、ウシャコフ大統領補佐官は27日、エルドアン氏から2回電話があったが、プーチン氏が電話に出なかったことを認めた。
ウシャコフ氏はまた、トルコから首脳会談の提案があったことを明らかにし、「トルコには謝罪する準備ができていない。首脳会談が可能かどうかは何も言えない」と述べ、謝罪がない限り首脳会談には応じられないとの姿勢を示した。
ロシアは撃墜事件を受け、トルコ産農産物の事実上の禁輸措置や企業の活動制限、トルコ国民への短期ビザ免除の停止などを打ち出している。
IS対策を巡っては、先に訪露したオランド氏とプーチン氏の間で、シリア空爆時の情報共有などで合意した。しかし、トルコも加わる米主導の有志国連合とロシアとの「唯一の有志国大連合」の実現はめどがたっていない。
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