『名も無く豊かに元気で面白く』

読んだ本、ニュース、新聞、雑誌の論点整理、備忘録として始めました。浅学非才の身ながら、お役に立てれば幸いです。

トランプ勝利予想?ハリスが負けても、米上下議会を制すれば第2次トランプ政権を無力化できる

2024-11-03 04:59:25 | 日記
アメリカ大統領選は、11月5日に投開票が行われるが、同時に米議会選挙も行われる。選挙戦がクライマックスに突入するなか、民主党のカマラ・ハリス候補は敗北をすでに認めているかもしれない。 
当初のハリス戦術が支持層を大量に流出させているため、ここに来てハリス陣営はあえて最も米国民の関心が高い「経済」と「移民」への言及を大幅に減らし、ハリス候補の得意分野である「中絶への自由なアクセス」と「民主主義への脅威」で一点突破を図るという奇策に頼ることを決めたようだ。
同時に、メッセージの基調を「喜び」「楽しさ」から「引き締め」へと転換している。この新戦術の最重点ターゲットとしてハリス候補が狙いを定めるのが、「大卒白人女性」だ。これには、選挙対策上の合理性がある。
白人女性は、有権者登録をした米国人の36%、すなわち3分の1以上を占める極めて重要な層だ。一方で、このグループは「大卒」と「非大卒」で支持政党・候補がはっきり割れている。
9月27日~10月1日に実施された世論調査によれば、非大卒白人女性(つまり労働者層)においてはトランプ支持が55%に対しハリス支持は42%と、13ポイントもトランプ候補が優勢だ。ところが、大卒白人女性ではハリス支持が60%と真逆になっている。
「大卒白人女性は『中絶』と『トランプを負かす』の2点で投票のモチベーションを得ているように見える。 
また、大卒白人女性は他グループと比較して積極的に投票することが知られている。このグループをしっかり押さえれば、相対的な得票数が上がる可能性が高い。ハリス陣営が、この大票田に目をつけないわけはないだろう。 
ハリス候補は過去数日で、「トランプ前大統領が復権すれば、全米で中絶の権利が危うくなる」と危機感を煽るメッセージをメッセージの中心に据えた。米ワシントン・ポスト紙は「ハリス陣営は、2022年の中間選挙において『中絶の自由』を旗印にした民主党に大量得票をもたらした大卒女性に働きかけている」と分析している。
そうした大卒女性の大多数を白人が占めることは、言うまでもない。
もうひとつ、ハリス候補が有権者から支持を得ている得意分野が「民主主義への脅威」だ。
民主党はかねてよりランプ前大統領を「歩く民主主義への脅威」と規定しており、「彼は民主主義を破壊する」とのメッセージは大卒白人女性によく刺さるのである。
破天荒な行動力や下品さでキャラ立ちし、強い男らしさで人気のトランプ氏は保守的な人間であり、「女性の社会進出」「入学・就職・求職においてあらかじめ女性の割当て枠を設ける(実力や実績によらない)クオータ制」「法制上の女性優遇」など、大卒白人女性の既得利益に敵対する存在として認識されている。
そのため、「トランプはヒトラー」「民主主義を破壊する」「品格がない」という攻撃は彼女らに支持されやすい。
重要かつ忠誠心の高い民主党支持グループで流出が続き、最も頼りになる大卒白人女性の支持固めの効果も限られているとするなら、人心掌握に失敗しているハリス候補の負けは決まったも同然である可能性がある。そこでハリス陣営は、敗戦を見据えた次善策を採用し始めたように映る。
ビヨンセが参加したハリス候補の支持者集会は激戦州ではなく、トランプ氏当選が確実なテキサス州で行われた。ラストスパートは接戦州に時間と労力を集中的に投下しなければならないのに、なぜハリス氏は勝てないとわかっているテキサス州に「寄り道」をしたのだろうか。
実はハリス氏は集会で、テキサス州選出の有力な共和党上院議員である現職テッド・クルーズ氏に挑む、同州選出の民主党下院議員であるコリン・オールレッド氏をプッシュしていたのだ。この上院議員選は接戦だと伝えられる。
民主党にとり、大統領選の敗北がほぼ確実であるならば、せめて上院支配を維持して「ねじれ」に持ち込み、共和党が制約や束縛を受けずに政治を行う「自由裁量(フリーハンド)」を阻止することが目標になるとの見方も示されている。加えてハリス陣営は、接戦州のノースカロライナで勝つことをすでに諦めたとの見方が出ている。
共和党が僅差で維持している下院の支配について、民主党が新たに4議席を奪い、わずかの差で上下院を制するシナリオを描いている。
ハリス候補が負けても、米議会全体をコントロールできれば第2次トランプ政権をかなり無力化できるわけだ。
自党の伝統的な支持層を流出させ、新たな支持層を開拓できていないハリス副大統領は人望に欠け、「物価高」「不法移民による負担増・犯罪増加」のイメージとも切り離せず、民主党の上下院候補たちを道連れにする可能性もある。
この文脈において、「中絶」「女性」を争点として強調する効果は限定的であり、民主党は不利な状況で投開票日を迎えることになろう。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

10月米雇用統計予想11.3万人増より弱い1.2万人増「一部でハリケーンが影響した可能性高い」

2024-11-02 01:48:47 | 日記
東京株式市場は3連休を控えるうえ、米国では重要イベントが相次ぐとあって、午後は株の買い持ち高を手じまう動きが強まった。大引けにかけては一段安となり、日経平均は節目の3万8000円を下回り、下げ幅は1100円を超える場面があった。一方米国 10月の雇用統計は非農業部門雇用者数が予想の11.3万人増より弱い1.2万人増、また失業率は予想通りの4.1%となった。  指標結果を受けて米10年債利回りは4.31%台から一時4.23%台へ低下。
ドル円は、5日の米大統領・上下両院議会選挙の結果や6-7日の米連邦公開市場委員会(FOMC)での追加利下げの有無に注目する展開となる。大統領選挙では、トランプ共和党候補とハリス民主党候補のどちらが勝利しても、両者が減税と拡張的な財政政策を公約に掲げているため、米長期金利の上昇基調が続き、ドル買い要因。また、トランプ候補が勝利し、上下両院も共和党が勝利する、いわゆる「レッド・スウィープ」となった場合は、関税引き上げや減税、大規模な財政出動によるインフレ率の上昇の可能性が高まるため、トランプ・トレード(米国債売り・ドル買い)がさらに活発化しそうだ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

なぜ日本の富裕層は増えていく理由は=「副業」&「資産運用」

2024-11-01 04:49:51 | 日記
2024年8月の内閣府「令和6年度年次経済財政報告」によると、日本の家計の金融資産は増加しているものの現金や預金が金融資産の大半を占めているのが現状です。
日本で富裕層と呼ばれる世帯の資産保有額や資産の増やし方はどのようになっているのでしょうか。

富裕層の保有資産規模での分類
・超富裕層:5億円以上
・富裕層:1億円以上5億円未満
・準富裕層:5000万円以上1億円未満
・アッパーマス層:3000万円以上5000万円未満
・マス層:3000万円未満

富裕層は資産1億円以上の世帯
2023年3月1日に発表された野村総合研究所「野村総合研究所、日本の富裕層は149万世帯、その純金融資産は364兆円と推計」によると、資産1億円以上5億円未満の世帯が「富裕層」5億円以上の世帯が「超富裕層」と呼ばれています。
純資産総額1億円以上の割合は約2.7%
準資産総額1億円以上の富裕層と超富裕層の割合は全体の約2.7%を占め、世帯数にすると148万5000世帯です。
保有資産額においても、全体の保有資産額は1632兆円で、富裕層と超富裕層の保有資産規模は364兆円となっています。
保有資産額が全体のおよそ22%を富裕層と超富裕層が占めているとわかります。
日本での富裕層は10年連続で増えている
野村総合研究所「野村総合研究所、日本の富裕層は149万世帯、その純金融資産は364兆円と推計」によると、過去10年間近くにわたり富裕層が増え続けています。
富裕層と超富裕層の資産保有世帯の推移を見ていきましょう。
・2011年:81万世帯
・2013年:100万7000世帯
・2015年:121万7000世帯
・2017年:126万7000世帯
・2019年:132万7000世帯
・2021年:148万5000世帯
増えている要因は、株式などの資産価格の上昇により富裕層や超富裕層の保有資産の増加、さらには準富裕層の一部が富裕層に移行したためと考えられます。
日本全体の保有資産額は1632兆円で、富裕層と超富裕層の保有資産規模は364兆円となっています。
保有資産額が全体のおよそ22%を富裕層と超富裕層が占めていますが、世界的にみると超富裕層しか富裕層には見られないでしょう。今後はますます富裕層と超富裕層の資産額が増えると思われます。アッパーマス層とマス層は自分を高めるための勉強をし、富裕層、超富裕層になる努力をすべきではないでしょうか?

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする