Fさんの日々の記録と山歩き

 山歩きが生き甲斐の団塊世代オッサン、ある事無い事日々感ずるままに綴っていこうと思います。

群馬天文台の巨大望遠鏡で、念願の惑星観測

2016年06月13日 | 天文

 6月11日(土)   天気晴れ時々曇り

 以前、子持山登山の帰りに群馬天文台を見学した事がある。天文台には口径1.5m日本有数の大型望遠鏡があり、休日の夜は一般の人にも天体観望をさせてくれると聞いたので、何時かは覗いてみたいと願っていた。

 口径150センチ、国内第3位の大型望遠鏡

 お隣の惑星「火星」が今地球に接近中で見頃だという。火星見たさに山仲間のS夫妻や I 夫妻を誘って群馬県高山村にある群馬天文台へ向かった。天気は「夕方まで晴れで、その後だんだん曇り」の微妙な予報だ。関越道を降るにつれ、薄雲がだんだん上空を覆い晴れ間が消えていく。

 夕刻宿泊先の「高山温泉コテージ」に到着し天文台へ電話をすると、「一応天文台は開館はしますが、火星が見える確率は低いですね。」と悲観的な答えだった。でも今日は開館時刻前に地元音楽家による演奏会が開催されるからそれを聞くだけでもいいかと思い、あまり期待を持たず天文台へ向かった。

 駐車場から歩いて10分程の高台に建つ群馬天文台に着いた時、ちょうど演奏会の最中だった。尺八とキーボードによる爽やかな調べは夕暮れ時の天文台の神秘的な風景と絶妙にマッチして、心惹かれる魅力的な演奏であった。

 天文台の演奏会

 群馬天文台(右のドームが150センチ望遠鏡、左のドームが65センチ望遠鏡)

 

そして何という事でしょう。演奏会の終了間際フト夕なずむ空を見上げると、雲の合間に晴れ間が拡がっているではありませんか。天文台の人が「今望遠鏡で火星と木星を捉えています。演奏会が終わったら、ぜひ望遠鏡で観てください。」とマイクで案内した。

 我々は真っ先に入館料300円を払い望遠鏡へと足を速めた。最初に口径150㎝の望遠鏡で木星を観た。気流が悪くて、300倍で観る木星は水面に映る月のように揺らいでいたが、これが大型望遠鏡で観る木星かと納得した。次に口径65㎝望遠鏡で火星を観た。こちらは地平線際に在るので更に気流が悪く、赤い円盤状の火星がユラユラと揺れて見えた。

 

木星(こんなにクッキリとは見えません。)

 火星(同上)

 半ば諦めていただけに、火星と木星を大型望遠鏡で観るという願いが叶えられて嬉しかった。見学を終え宿舎のコテージに戻ると何となく充足した気分で、S夫妻や I 夫妻と楽しい夕餉になった。次なる目標は、気流の安定したベストコンディションの時に惑星や星雲・星団の姿をこの眼で観てみたい。

コメント
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