monologue
夜明けに向けて
 



アレクサンドル・ソルジェニーツィンの『収容所群島』、毛沢東の『毛主席語録』
J・D・サリンジャーの『ライ麦畑でつかまえて (The Catcher in the Rye)』、リチャード・バックの『かもめのジョナサン(Jonathan Livingston Seagull)』 、ハリエット・ビーチャー・ストウの『アンクル・トムの小屋(Uncle Tom's Cabin)』 、五木寛之 の『青春の門』、チェ・ゲバラの『ゲバラ日記』などなど、わたしたちの青春期はどういうものかベストセラーが多かった。それら話題になった本を読んで置かないと時代に取り残されそうで不安になったりしたものだった。どの本もそれぞれ心に響いたが『毛沢東語録』は読んでもピンとこなかった。これらのベストセラーの中で最も心を打たれたのは『ゲバラ日記』であった。なぜかこういう革命家には心惹かれる。見かけは髭面で野性的で怖そうだが内面のナイーブで優しい清らかな魂を感じた。かれはドラマの英雄ではなくあの時代を生きた本物のスーパーヒーローだったのだ。
fumio



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