monologue
夜明けに向けて
 






  

  いましいます、ありとしありて 
  ゆめ を はむ もの 
  かいなる もの は、かい として 
 さらなる うまち を あつめむとす 
 かすたりて みすみ を しょうく し
 ほしみ は、ほし を
  ちもり は、ち を
  くうなる そは、くうへ
  あやまてる、れきし
  あやまてる、たみ を うむ

  かくや、すきさりし えいか
  なに を もとめむ

 
    **

 流河に何を見出すや?
 崩石に何を思わんや?

 轟く大地は何を生む?
 囁く風は何を置く?
 
 溶ける、溶けてゆく。
 流血の歴史。
 涙の歴史。


   ***

 月の娘は、皿を割った
 木星王は嘆いた
 赤い目をした大地の子供は笑った

 夢魔は去った
 だが夢も去った

 鎖で繋がれた巨人は
 大地の重みに堪えかねて
 自らの踵を噛んだ
 
  灰色の陰は大鷲の老いを示す
  飛び石の向こうには、
  約束された緑の大地は無い
 
  私は言葉を切り揃えはしない。
  私は音を大事にする。
  私は木の葉擦れの間で息をしよう。

  人よ、人であれ。
  他人の水晶を覗いて、
  嘆くのは止めよ。

「SOUNDとこの部屋の仲間へ」

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この詩編の2008年の時点での解読結果は、

第一連のひらがな部分は
「居まし 居ます アリ歳在りて
夢を食む者
魁なる者はカイとして
更なる美霊を集めむとす
数足りて 三角を招来し
星見は星を
地守は地を
空なる祖は空へ
過てる歴史
過てる民を生む
かくや過ぎ去りし栄華
何を求めむ」となった。


要約すれば、アリオンと歳(ニギハヤヒ)が新時代のためにふさわしい人々を集めそれぞれの役割分担して正しい歴史認識に基づいた繁栄を築こうというものであった。

しかしながらこの時点ではまだ「居まし 居ます」という「居まし目」は九であった。現在はその居まし目はついに解かれ十へと進むのである。三角(ミスミ)はミカドでもありかれが統治する新たなる世界。
「空なる祖は空へ」とは「記紀」その他の伝承によってヤマトの祖とされた空なる祖は空へ戻そうということ。過てる歴史は過てる民を生むので正しい歴史に立ち返り繁栄を築こうということである。
fumio

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