monologue
夜明けに向けて
 



こんなことがあった。幼い頃、路地の塀に何かが挟まっていた。わたしはそれがなにかわからないまま引っ張り出した。近所の人の話ではそれは銅でできた丸い鏡のようだということだった。今持っている知識で普通に考えればそれは古代の銅鏡、三角縁神獣鏡だったのかもしれない。友だちが紙芝居屋のおじさんは物知りだから来たら預けて調べてもらったらいい、というので預けた。するとそれっきりで紙芝居屋さんは姿を見せなくなった。だれが何の用があってまだ小学生のわたしが見つけるようにそんな鏡を塀にはさんでおいたのだろうか。不思議だった。
そして高校生から社会人になる頃、ナルシスの花びらという曲を作っているとこんな歌水の中でが流れ込んできて困った。作ろうとしないのに無理やりのように勝手に歌ができあがる。なにか元からあったみたいだった。その頃は意味がわからなかったが現在はかなり知識が増えたのでそれがアトランティス文明水没の叙事歌であったことはわかる。だからといってそれでわたしに対してなにを伝えようとしたのか。不思議…。
fumio

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