「どうして彼女はあんなことを、 私にも自分にもするのだろう?」
「前にも逃げ出したのに、 戻ってばかりいた。
私はどこかおかしいのか?」
BPDの人を愛しているなら、 このような質問を繰り返してきたでしょう。
BPDの人は 驚くほど共感的で 思いやりもあるでしょう。
人間や動物を愛し、 頭がよく面白いのです。
本書は、 あなたがその人と 離れずにすむように意図されています。
愛する人を容易なステップで 変えられるとは言いません。
BPDを理解できるように 力を貸します。
愛する人の内的経験が分かれば、 あなたの人生は 急上昇で改善するでしょう。
対応方法によって、 苦痛を変える パワーが得られます。
愛する人は BPDの一部を克服し、 願わしい関係を楽しめるかもしれません。
目標のひとつは、
あなた自身の 「ウェルビーイング (幸福状態)」 を 確保することです。
自分自身のケアをしなければ、 愛する人が変わるように 力を貸すことも、
関係を救済するために 闘うこともできません。
真実は、 愛する人は 酷い人間ではないということです。
混沌状態を招くことを 望んでいるのではないのです。
人とうまくやっていく 方法を知らないのです。
BPDの人は、 生まれつきの違いを抱えています。
そのため 成長するときに、 世の中の見え方を 根本的に変えてしまうのです。
この相違を理解すれば、 BPDの人の謎の行動が 著しく明瞭になります。
愛する人を変える 確実なステップはありません。
あなたの反応を変化させると、
毎日が幸せになり、 危機の多くが阻止されるでしょう。
〔「境界性パーソナリティ障害をもつ人と良い関係を築くコツ」
(星和書店) 〈シャーリ・Y・マニング著〉 より〕
[星和書店の許可のうえ掲載]