「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

いったい何を考えているのでしょうか? 

2015年09月25日 19時56分41秒 | 「BPDをもつ人と良い関係を築くコツ」
 
○ 注意を払うことの困難
 
 認知調整不全の人は 巨大な感情のために、 注意を集中することに非常に苦労します。
 
 BPの一部は、 解離を自動的に起こします。
 
 これは 「ゾーンアウト」 する
 
 (朦朧, ぼんやり, 上の空の状態になる) ことだと考えられます。
 
 誰でもある程度解離します。
 
 BPは解離を  「シャットダウンすること」 と表現します。
 
 時には表情が消え、 動かなくなり、 声が一本調子になります。
 
 解離は 強烈な感情から解放してくれます。
 
 苦痛との間に 壁を作るようなものです。
 
 これは 感情を経験しないということですが、
 
 機能的な生活をするためには 感情を経験しなければなりません。
 
○ パラノイア (妄想)
 
 パラノイアは、 極端な感情と、 対人的な混沌状態が関わっています。
 
 BPは、 あなたが去っていくのではないかと 頭が一杯で、
 
 より感情的になり、 怖がり、 あなたが去ると非難します。
 
 不当なことであなたは感情的になり、 BPはそれを 別れの証拠として使います。
 
 BPは 酷い目に遭わされていると疑い深くなるか、 怯えてしまい、
 
 現実を見失ったかのようになります。
 
 けれども 妄想の引き金になったものが消えたり、 生活のストレスが減ると、
 
 妄想も消えます。
 
 妄想は短期間しか続かず、 ストレスがそれを誘発しているのです。
 
〔「境界性パーソナリティ障害をもつ人と良い関係を築くコツ」
 (星和書店) 〈シャーリ・Y・マニング著〉 より〕
 [星和書店の許可のうえ掲載]
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする