・ 自傷
低機能BPが、 精神的苦痛に対処するために使う、 生き残りのメカニズム。
自殺企図ではない。
生きている感じを高め、 麻痺感と虚無感を抑制する。
自己処罰や、 他人に感情的苦痛を伝えるため, 助けを求めるためのこともある。
・ 分裂
子供時代に 虐待の被害者となった人は、
虐待の責任を、 白か黒かの二項対立で概念化する。
加害者が 「全て悪い」 か、 虐待された自分が 「全て悪い」 となる。
・ 試すこと
相手の個人的境界を、 守られるかどうか確認するために 無視してみること。
境界を超えさせてしまうと、 その人は境界を侵害し続ける。
・ 引き金
過去の経験を思い出させる 感情のなだれを引き起こすような、
でき事, 行為, 言葉, その他のもの。
non-BPが知らないうちに、 BPの引き金を引いてしまうこともある。
・ 承認を与える, 有効化する環境
自分の思考, 感情, 経験がOKだという メッセージを与えられる環境。
「無効化する環境」 が BPDの原因の一部と言われる。
感情が “正当” かどうかではなく、 承認することがプラスになる。
・ 有効化,承認
信じられ、 価値を見出され、 信頼と認証を与えられたいという、
人間の普遍的な要求。
このプロセスで、
自分は本物で、 根を張っていて、 価値があると感じられるようになる。
〔「境界性人格障害=BPD 実践ワークブック」
(星和書店) 〈ランディ・クリーガー著/監訳:遊佐安一郎〉 より〕
[星和書店の許可の上掲載]
(以上)