・ 飲み込まれ / 見捨てられ
BPは自分のアイデンティティを はかなく感じているので、
感情的に近い人が 自分の人格を 「乗っ取る」 ことを恐れる。
そこで、 例えば喧嘩をしかけて 相手から遠ざかる。
これとコインの裏表なのが、 見捨てられ恐怖。
相手が近く来てほしくないけれど、 同時に離れて行ってほしくないと感じる。
・ 融合化
自分のアイデンティティがなくなるほどの、 相手との強烈な情緒的絆。
どこまでが自分で、 どこからが別個人なのか 分からないとも言う。
相手がすぐ近くにいないと、 喪失感を感じる。
・ FOG (霧)
3つの強力な感情的武器、
Fear (怖れ), Obligation (義務感),
Guilt (罪悪感) の頭文字。
・ 混乱させること (gaslighting)
映画 「ガス灯」 から取ったもの。
自分のほうが 「狂気」 だと 信じるほどに、
自らの正気を 疑わせようとするプロセス。
・ 高機能
仕事をこなし、 社会的な人間関係を維持し、 大体完璧に 健康に見えるBP。
BPが近い存在と感じ、 失うものがあると感じる人によってのみ、
BPDの引き金が引かれる。
セラピーを必要と思っていない。
高機能BPと関わるノン・ ボーダーの人は、
彼らだけがBPD行動に晒されるため、 多くの承認を必要とする。
〔「境界性人格障害=BPD 実践ワークブック」
(星和書店) 〈ランディ・クリーガー著/監訳:遊佐安一郎〉 より〕
[星和書店の許可の上掲載]