「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

あなたの愛する人と 二人の関係を理解する

2015年09月18日 20時22分15秒 | 「BPDをもつ人と良い関係を築くコツ」
 
○ ボーダーライン行動は あなたのバランスを失わせる
 
 BP (BPDの人) を愛する人は、 自分が全て間違っているように思えます。
 
 自分の社会的本能を 信用できなくなってしまいます。
 
 BPがあれほど動揺したのは、 自分が怒らせることをしたに違いない と思うのです。
 
 問題は、 BPがいつも激怒したり、 落胆したりするわけではないということです。
 
 頭がよく、 ウィットに富み、 思いやりがあって エキサイティングでもあるのです。
 
 あなたは、 BPが悪人だという考えと、 自分が悪人だという考えの間で、
 
 自分が何者か 自信を持てなくなってしまいます。
 
 両極端を 行ったり来たりする行動は、
 
 あなたのバランス感覚や 適切さの感覚を危うくします。
 
 BPを愛する人は、 自分がBPを救済しようとしていることに 気付きます。
 
 しばしば金銭, 時間, 支援を与え、 大いに心配するので 疲れ切ってしまいます。
 
 その関係は、 もはや耐えがたい点にまで 到達します。
 
 今度 あなたがBPを動揺させると、
 
 BPは自殺してしまうだろうと 絶えず心配します。
 
 二人の関係が 制御不能だという絶望と、
 
 事態が好転しうるという 希望の間で揺れ動き、 バランスを失います。
 
 BPの感情は 急速に変わり、 付いていくのは困難です。
 
 混沌の中核にあるのは 感情です。
 
 自分の感情を制御できないので、 行動も制御できません。
 
 けれども、 BPの衝動的決断, 怒りの爆発, 180度の変化は、
 
 圧倒される感情に 対処するためなのです。
 
 極端な感情と行動は、 故意ではないと 知っておくことが大切です。
 
 これらの感情と行動の 出所を理解することは、
 
 あなた自身を防護するよりも 優れた解毒剤です。
 
〔「境界性パーソナリティ障害をもつ人と良い関係を築くコツ」
 (星和書店) 〈シャーリ・Y・マニング著〉 より〕
 [星和書店の許可の上掲載]
 
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