BPは 支援的な人と同席しているときには、 有能に見えることがあります。
例えば セラピー面接ではうまくやっていても、
同じ日のうちに電話してきて、 絶望的なので自殺するというのです。
クライアントはセラピストといるときには、 本当に自殺傾向などなかったのですが、
面接が終わるや、 そのような思考や感情が 戻ってきてしまったのです。
BPは関係に影響されやすいことを 忘れないようにしてください。
もしBPが あなたと思いやりのある関係を 持っているなら、
あなたと一緒にいるだけで、 感情がうまく調整されるでしょう。
しかし一人になると、 また孤独が襲いかかり、
絶望的な感情が戻ってきて、 調整不全がぶり返すのです。
あなた方のどちらも 間違ったことはしていません。
あなたの保護的な存在感が、 BPの気分を改善するというだけのことなのです。
〔「境界性パーソナリティ障害をもつ人と良い関係を築くコツ」
(星和書店) 〈シャーリ・Y・マニング著〉 より〕
[星和書店の許可のうえ掲載]