「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

積極的受動性を 受動的攻撃性と混同しない

2015年12月03日 21時57分17秒 | 「BPDをもつ人と良い関係を築くコツ」
 
 BPが助けを求めると、 受動-攻撃的になっていると 思われがちです。
 
 しかし彼は 故意にはやっていないのです。
 
 彼は 積極的に問題に取り組まず、 回避するでしょう。
 
 問題を解決しようとすると、 感情は高まり、 能力が落ち、 自滅してしまいます。
 
 彼はあなたに、  「私を助けなければならないのだ」 と 攻撃的に、
 
 或いは、  「私にはどうにもできない」 と 受動的に、 助けを求めるでしょう。
 
 そこであなたは彼を助けます。
 
 困るのは、 これが彼に 教訓を教えないということです。
 
 助けられたことは、 恥を感じさせ、 彼の無能力を強化するだけです。
 
 彼は次には もっと用心深くなるでしょうし、 自分に対して非承認的になり、
 
 感情が 問題解決し始めることさえ阻むでしょう。
 
 あなたが彼の求めに 違う反応をすれば、
 
 彼は問題解決方法を 学び始めるかもしれません。
 
 
※ 問題解決のステップ
 
 以下のステップを意識すれば、
 
 BPの能力が最も落ちる所に 狙いを定められるかもしれません。
 
1. 問題を定義する: 何を解決しようとしているのか
 
2. 問題を分析する: 問題の状況はどうか? 
 
3. 解決策を生み出す: ブレインストーミングをする
 
4. 解決策を選ぶ
 
5. 解決策の調停: 邪魔になるものは何か?  どう乗り越えるか? 
 
6. 解決策を実行する
 
7. 解決策を評価する: うまくいったか? 
 
〔「境界性パーソナリティ障害をもつ人と良い関係を築くコツ」
 (星和書店) 〈シャーリ・Y・マニング著〉 より〕
 [星和書店の許可のうえ掲載]
 
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