BP (BPDの人) は
「見せかけのコンピテンス (有能さ)」 というものを示します。
見せかけのコンピテンスは 多数の異なる形態を取りますが、
問題を解決する能力が あるように見えるのに、
実際にはないという パターンについて述べます。
この行動は 多くの点で問題になります。
BPがあることをするのを見たのに、
今はそれができないという 事態がありますか?
あなたが見た事実と、 その人が行なう事実とが 劇的に違うことはありますか?
見せかけのコンピテンスは あなたを途方に暮れさせます。
BPが能力があると 思っていましたが、
それはただの夢だったのかと 不思議になります。
学校や職場では 容易に成果を上げられるのに、 家庭では不可能に思われます。
1時間前には微笑みながら、 自分が悪いといって謝り、 仲よくすると言ったのに、
今は絶望感から 酷いことをすると脅かしています。
見せかけのコンピテンスは 幾つかの現象があり得ます。
ひとつには、
ある場面では行動ができるのに、 他の場面ではできないことがあります。
ふたつ目は、 BPが持っていない能力を 持っているように あなたはBPを扱って、
事態をややこしくするかもしれません。
第三に、 BPは 感情を覆い隠しているかもしれず、
本当は爆発寸前なのに あなたは大丈夫と考えてしまうことがあります。
最後に、 BPは あなたがいるときには明るくなり、
あなたがいないと潰れてしまうかもしれません。
これらをひとつひとつ 詳しく見ていきましょう。
〔「境界性パーソナリティ障害をもつ人と良い関係を築くコツ」
(星和書店) 〈シャーリ・Y・マニング著〉 より〕
[星和書店の許可のうえ掲載]