BPが実際以上に有能だという 仮説を立てていませんか?
BPが あるときに感情調整を行なえたからといって、
その行動を繰り返せるわけではありません。
BPが脆弱になる要因は いくらでもあります。
それらのいくつかは、 般化が難しいことと関係しています。
見せかけのコンピテンスが、 必ずしも BPの実際のコンピテンスとは限りません。
BPは恐らく本当に、 少なくともその場所、 その時点では、
それをできないかもしれないのです。
BPが実際にそうである以上に 有能だと、 想定しないでください。
もしあなたが、 BP本人が考えている以上に 有能だと考えていたら、
それはその人に対して 非承認的になっています。
「本当に望めばできたはずだ」 「努力が足りない」
「操作していた」 「駆け引きをしていた」 と 言っているのと同じです。
問題は、 BPが実際以上にできると、 あなたが想定してしまったことなのです。
〔「境界性パーソナリティ障害をもつ人と良い関係を築くコツ」
(星和書店) 〈シャーリ・Y・マニング著〉 より〕
[星和書店の許可のうえ掲載]