「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

非承認につながる仮説

2015年12月11日 21時17分02秒 | 「BPDをもつ人と良い関係を築くコツ」
 
 BPが実際以上に有能だという 仮説を立てていませんか? 
 
 BPが あるときに感情調整を行なえたからといって、
 
 その行動を繰り返せるわけではありません。
 
 BPが脆弱になる要因は いくらでもあります。
 
 それらのいくつかは、 般化が難しいことと関係しています。
 
 見せかけのコンピテンスが、 必ずしも BPの実際のコンピテンスとは限りません。
 
 BPは恐らく本当に、 少なくともその場所、 その時点では、
 
 それをできないかもしれないのです。
 
 BPが実際にそうである以上に 有能だと、 想定しないでください。
 
 もしあなたが、 BP本人が考えている以上に 有能だと考えていたら、
 
 それはその人に対して 非承認的になっています。
 
 「本当に望めばできたはずだ」 「努力が足りない」
 
 「操作していた」 「駆け引きをしていた」 と 言っているのと同じです。
 
 問題は、 BPが実際以上にできると、 あなたが想定してしまったことなのです。
 
〔「境界性パーソナリティ障害をもつ人と良い関係を築くコツ」
 (星和書店) 〈シャーリ・Y・マニング著〉 より〕
 [星和書店の許可のうえ掲載]
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする