BPを壊れ物のように扱わず、 同時にその人に 非現実的な期待を抱かないことです。
BPの代わりに何かしてあげるのは、
その人が独力で物事をこなせないという 信念を強化してしまいます。
では何をしたらよいでしょう?
1. 能力があると想定しないように。
BPが以前に ある行動をできたからといって、 またそうなると考えないように。
2. 介入とコーチングの バランスを取るように。
この状況で、 BPがそれを行なえるのかどうか 確認しましょう。
3. 気分と感情が 般化に与える影響を思い出す。
BPがある行動を 般化できなくても失望しないように。
そうすれば あなたの感情の高まりを抑えられ、 軽蔑的にならずにすむでしょう。
操作されていると考えない方が、 皆にとって気が楽でしょう。
BPが感情をマスキングしている と思えたら、
内面では死にそうなのか 聞いてみましょう。
「見せかけ」 ということを 覚えておくのが大切です。
BPの周りの人たちは、
BPが能力を出せない場面で、 能力があるように扱いがちです。
それは 理解されていないという感覚を助長してしまい、
その瞬間の感情調整不全が 増してしまうでしょう。
〔「境界性パーソナリティ障害をもつ人と良い関係を築くコツ」
(星和書店) 〈シャーリ・Y・マニング著〉 より〕
[星和書店の許可のうえ掲載]