4月3日と4日の記事「心子との花見」(カテゴリー「心子、もろもろ」)に、火事の中に飛び込んで人を助けようとした心子の話を書きました。
一身の危険も頓着しない彼女ですが、昔はもっと手荒かったという話を心子はしていました。
幼いときから親にも頼らず突っぱって生きてきたのです。
高校生のとき、友達がチンピラに怪我をさせられて、心子は落とし前を付けるため
ヤクザの事務所に単身乗り込んでいったそうです。
制服の女子高生ですよ。(・_・;)
心子は懐にカッターを忍ばせていました。
乱暴されそうになったら自ら首を切る覚悟だったといいます。
心子は親分の目の前に人差し指を一本突き出しました。
百万円が相場なんだそうです。
親分は薄笑いで心子に札束を差し出しました。
心子の度胸を見込んだ親分は、組に入らないかと誘ったそうです。
心子は、「勉強があるから」と言って断りました。
ヤクザの事務所から生還してきた心子は、震え上がる友達にぽんと札束を手渡したということです。
この話を聞いて僕はひっくり返りました。
いくら何でもそこまで付いていけません。
「今はそんなことしないから」
心子はしとやかに言いました。
もしこれで嫌われるならそれだけの縁だったということ、と微笑む心子でした。
でもヤクザにさえ物おじしないくせに、心子は雷の音や小さな虫に飛び上がったり、
映画の血のシーンは絶対観られなかったりするのです。(^^)