ネタは降る星の如く

とりとめもなく、2匹の愛猫(黒・勘九郎と黒白・七之助)やレシピなど日々の暮らしのあれこれを呟くブログ

原稿依頼とプレゼン依頼と

2006-10-16 21:35:25 | しごと
 今月に入って、なぜか原稿依頼とプレゼン依頼が続けざまに入ってきた。人事職についている人の任意加盟団体の会報だったり、製造業で人材開発の仕事についている人の事例研究会だったり。某研修会社の事例発表会の企画委員も引き受けて3年になるのだが、本業に差し障りがない限りは受けることにしている。

 それに、この仕事は、ある程度ノウハウを公開してもそう簡単に真似できないと思う。企業トップを初めとする経営層がどれだけ協力してくれるか、協力してくれるトップや経営層が関与してくれた時に人材育成プログラムの参加者が彼らにどれだけ感銘して信頼を置いてくれるかということは、私にはコントロールできない部分であるし、その点で苦労したことがないのは、会社の社風とかコーポレートカルチャーの良さであったり、人材のまともさであったりする。個々のプログラムの完成度の高さは、研修を提供するプロバイダ(研修会社)の質の高さもあるのだが、そのプロバイダの力を引き出すだけの人材開発スタッフ(自分と自分の部下)の質の高さもある。さらに、協力してくれる他部門の人たちもレベルが高いし協力的だ。

 手前味噌になってしまうが、グローバルのコンサルティング会社のコンサルタント出身者が立ち上げた教育会社が、日本の大手一部上場企業を主要顧客にしている一方で、業界としては中規模で、余り利益の得られない当社のプログラムに利益度外視でかなりの時間と人的なサポートを割いてくれている。これは、当社が適当に中規模の会社で全社のビジネス全般やコア人材を把握しやすいという規模のこともあるが、当社の社長がその教育会社の営業担当兼プログラム企画担当の責任者を信頼してて年に一回は我々も入れてざっくばらんな会食の場を持つぐらいに経営トップが積極的に関与してくれているという要因も大きいと思う。その上で、各プログラムの担当者が研修を業者に丸投げせずにきっちり企画してきっちり調整するという体制ができている。業者にしたら、利益性は多少措いても、面白い経験をさせてくれる顧客として付き合ってもらえる地盤ができている。私がコントロールできるのは自分を含めたスタッフの質だけだが、中規模の会社として大手企業ではできない利点を生かしてプロバイダとうまく付き合っていると思う。

 そして、こうした利点は、企業の大小に関係なく、競合会社でも真似ができないものを含んでいると思う。

 人事プロフェッショナルとして同業者の知見に貢献したいという気持ちも真実、一方でノウハウを公開しても簡単に真似ができない当社の事情を誇りに思う気持ちも真実。

JR福知山線事故 犠牲者の恋人が後追い自殺

2006-10-16 13:01:40 | 時事
 痛ましく、やりきれないニュース。

尼崎JR事故 犠牲者の同居女性が自殺
 十五日午前五時ごろ、大阪市東淀川区西淡路一のマンション前駐車場で、このマンションに住む女性(32)が倒れて死亡しているのを母親(59)が見つけた。

 女性は、昨年四月の尼崎JR脱線事故で同居していた男性=当時(33)=を亡くした。一人暮らしの部屋から「すべてを返して」などと書いたメモや遺書が見つかり、十一階の通路にそろえた女性のサンダルがあった。東淀川署は事故を苦に飛び降り自殺したとみて調べている。


 特にやりきれないと思ったのは↓。
 関係者によると、二人は十三年間同居。男性の母親は事故当時、「結婚を決めたと聞いた」と話していた。女性は「JRが遺族として扱ってくれない」と漏らしていたといい、JR西は九月に専任の担当者をつけた。女性はJR西との補償交渉を拒んでいたが、最近、男性の遺族が交渉に入ったと聞きショックを受けたという。JR西は「精いっぱいの対応をさせていただいた」としている。

 最近まで連絡を取っていた関係者は「彼女にとって、亡くなった人の存在はあまりにも大きく、そうした状況に配慮しないJR西の対応が彼女を自殺に追いつめたのではないか」と話している。


 また、別の記事では、こんなのもありました。
“婚約者”が後追い自殺…尼崎JR脱線で同居男性死亡 事故から1年半の悲劇
女性は「事故当時の状況を知りたい」とJRを訪れたり、遺族らでつくる4・25ネットワークの例会にもたびたび顔を出し「JRが遺族として扱ってくれない」と漏らしていたという。女性の家族は取り調べに対し、事故後、女性が「生きる希望をなくした」「死にたい」などと繰り返すようになったと話した。精神安定剤の投薬も度々受けていたようだ。

 また、女性は「2人が住んだ部屋を離れたくない」と同じ部屋で生活。事故直後の4、5月にはJR西日本から生活費の仮払いがあったが、7月になって「それ以上は払えない」と中断。抗議の後、再び支払われるようになったという。


 13年同居しているのだから事実婚と見なしてもいいと思うのですが……JRが杓子定規でない対応をしていたら、彼女は自殺するほどまでに追い詰められなかっただろうと思うと、残念です。

☆★☆★

10/17追記。

自殺女性『JRと戦って』
 公開された遺書は母親あてで、便せん一枚に黒いボールペンで七行にわたってつづられていた。「由起は悔しくて悔しくてたまりません」との書き出しに続いて、芦原さんを奪ったJR西日本への恨みがつづられ、「由起を地獄につき落としたJRと戦って下さい」と、家族に向けたメッセージで結ばれていた。


脱線犠牲者の同居女性自殺、生活費2月に打ち切り
 JR福知山線脱線事故で亡くなった会社員芦原直樹さん(当時33歳)と13年間同居し、大阪市内のマンションで飛び降り自殺した荒川由起さん(32)(大阪市東淀川区)に対し、JR西日本が、生活費の支払いを今年2月に打ち切っていたことがわかった。

 16日夜に同市内で営まれた通夜に参列した中村仁常務(被害者対応本部副本部長)が明らかにした。同社は事故後、荒川さんに担当社員をつけて生活費を支払ってきたが、荒川さんが給付申請していた芦原さんの労災年金の支給が決まったことを理由に、2月分以降は支払いをやめたという。


 遺書前文が紹介された記事もありました。

自殺女性が「JRと戦って」と遺書
 遺族が公開した遺書は次の通り。(原文のまま)

 「由起は悔しくて悔しくてたまりません。

 なおちゃんの命を奪い 二人の未来を奪い 私から全てを奪ったJRが 憎くて憎くてたまりません。

 こんな事があっていいの いいわけがない

 虫けらのようになおちゃんを殺して 私の全てを奪った

 その戦いに負けるわけにはいかない

 由起を地獄につき落としたJRと戦って下さい」

一澤帆布が営業再開

2006-10-16 13:01:00 | 時事
一澤帆布が営業を再開 通りはさみ兄弟で競争
 相続をめぐる“お家騒動”で兄弟が分裂、3月から休業していた人気かばん店「一澤帆布工業」が16日、京都市東山区の旧店舗で営業を再開。大通りをはさんで斜め向かいには、騒動で解任された前社長が4月に新ブランドの店をオープンしており、兄弟の競争が注目を集めている。
 この日再開の一澤帆布は、故一澤信夫前会長の長男信太郎氏(61)と四男喜久夫氏(55)が経営。旧店舗の全従業員が三男の前社長信三郎氏(57)の「一澤信三郎帆布」に移ったため、従業員を一新し生地などの仕入れ先も変更。生産は以前の4分の1程度で、当面は平日のみ営業する。


 裁判で会社や商号は長男側に渡ったけど、従業員や取引先は三男の側についた。その直後に日経ビジネスで長男へのインタビュー記事を読んだけど、亡父と三男が培ってきたものづくりの精神や顧客への感謝心といったものを感じなかった。

 果たして、営業を再開した長男たちの「一澤帆布」が三男の「一澤信三郎帆布」に対抗できるほどの商売に育つだろうか。それは、顧客が決めるだろう。

Wikipedia 一澤帆布工業
一澤帆布長男・四男の店
一澤信三郎帆布三男の店
一澤信三郎さんを応援する会

ハチ公の子孫探し

2006-10-16 13:00:34 | 時事
「忠犬ハチ公」子孫探せ─“息子”と兄弟の足跡たどる
「忠犬ハチ公」の子孫探しが、来月から始まる。東京・青山墓地に眠るハチ公には、「クマ公」という“息子”と3匹の兄弟がいたとされるが、その行く末はわかっていない。山形県鶴岡市の藤島庁舎(旧藤島町役場)入り口に、JR渋谷駅前の銅像の試作品が飾られている“縁”で「鶴岡ハチ公像保存会」が来月発足することになり、活動の一環として行われることになったという。
(中略)
 文献集によると、ハチ公は秋田県二井田村(現・大館市)の豪農の物置小屋で生まれた。3匹の兄弟がおり、2匹は鶴岡市と隣り合う酒田市で育てられたという。ハチ公は生後2カ月の大正13年1月、東大農学部教授の上野英三郎博士に門下生を通じて贈られ、残る1匹は「東京の加藤粂四郎さん」にもらわれたとされる。またクマ公という息子もいたというが、その後は“全員”不明だ。


 見つかったとして、どうやってハチ公の子孫であることを確認するのだろうかと小一時間(略。