ネタは降る星の如く

とりとめもなく、2匹の愛猫(黒・勘九郎と黒白・七之助)やレシピなど日々の暮らしのあれこれを呟くブログ

『アイスエイジ』もんでんあきこ

2006-10-21 20:07:20 | 読書
 『アイスエイジ』第6巻が出ていたので、早速購入。

アイスエイジ 1
アイスエイジ 2
アイスエイジ 3
アイスエイジ 4
アイスエイジ 5
アイスエイジ 6 以上、リンク先はすべてamazon.co.jp

 今年私が読み始めた女性作家によるマンガ作品では『大奥』よしながふみ(リンク先はamazon.co.jp)に並ぶ名作。

 写真ジャーナリストとして世界の紛争地を駆けめぐってきた主人公・エイジがある学校の英語教師として赴任する。戦火をくぐってきて命の尊さやはかなさを身に沁みて感じてきたエイジは、生徒や同僚教師らと真正面から向かい合い、時には体当たり(苦笑)し、人々の現実に冷めた心を少しずつ変えていく。
 登場する人物のひとりひとりに人生がある。エイジと同居する従兄弟の比呂志はエイジの幼なじみで、父親に殴られて育ったエイジを見守りながら、時にはエイジの熱血ぶりに巻き込まれながら、生きてきた。インドネシアの爆弾テロに巻き込まれ、エイジをかばって車椅子生活を余儀なくされているが、罪悪感を持つエイジを責めず、淡い恋に破れる経験もしつつ、一方ではエイジとの共同生活から自立することを目指している。
 エイジの同僚となる女性教師は×イチの子持ち。暴力亭主に傷つけられたトラウマがあり、エイジに好意を抱くが恋はなかなか進展しない。
 もうひとりの同僚は、どこか無機質な感じのする数学教師。教室では淡々としているが、生徒たちの非行を防ぐために夜の町を徘徊するという一面を持っている。エイジと出会って、だんだん気持ちを表に出すようになってきた。
 他にもいろいろな同僚教師が出てくるが、この辺にして、一方で高校生たちに目を向けたい。優等生で生徒会長を務めるが、人生で何がしたいのか・何が欲しいのかがまったく見えず、生の実感を持てない少年。母子家庭で母親の恋愛関係に振り回される少女。義父の虐待を受ける少女。父親の存在が大きいばかりに「いい子」で育った一方で、初めて手に入れられないもの(同級生の少女の心)を知って荒れる少年。

 ほとんど誰ひとりとして、完全ではない。そして、その多くが、家庭に何らかの問題を抱えている。あるいは「学校」という閉ざされた世界で、問題に突き当たっている。その問題ゆえに、心に痛みを持って、それぞれに生きようとする姿が安っぽいドラマでなくて、等身大の人間のものとして描かれている。 

コミュニティ・オブ・プラクティス

2006-10-21 17:14:48 | しごと
 今日、一緒に仕事をするコンサルタントから教わった新しいコンセプト。

コミュニティ・オブ・プラクティス
communities of practice / CoP / 実践のコミュニティ / 実践共同体

 ある分野における知識の習得や研さん、あるいは知識を生み出すといった活動のために、持続的な相互交流を行っている人々の集団のこと。


コミュニティ・オブ・プラクティス
どんな組織や地域にも「人々がともに学ぶための単位」があり、それは、「あるテーマに関する関心や問題、熱意などを共有し、その分野の地域や技能を、持続的な相互交流を通じて深めていく人々の集団」である。これを「コミュニティ・オブ・プラクティス」と名付け、企業や地域社会が今後再生を果していく際のキーワードとして捉え、実例を交えて理論を構築している。


コミュニティ・オブ・プラクティス
コミュニティ・オブ・プラクティス(実践コミュニティ)とは、あるテーマに関する関心や問題、熱意などを共有し、その分野の知識や技能を、持続的な相互交流を通じて深めていく人々の集団のことである。これからの知識創造時代に必要なこの理論とその実践を、豊富な事例(世界銀行、ロイヤル・ダッチ・シェル、マッキンゼー・アンド・カンパニー、ゼロックス、ダイムラークライスラーなど)を挙げて説く。解説は、ナレッジ・マネジメントの第一人者である一橋大学大学院の野中郁次郎教授。


 ナレッジマネジメント系は難しいので食いつけるかどうかはわからない。でも、そのうちに機会をつくって勉強しておこう。