『アイスエイジ』第6巻が出ていたので、早速購入。
アイスエイジ 1
アイスエイジ 2
アイスエイジ 3
アイスエイジ 4
アイスエイジ 5
アイスエイジ 6 以上、リンク先はすべてamazon.co.jp
今年私が読み始めた女性作家によるマンガ作品では『大奥』よしながふみ(リンク先はamazon.co.jp)に並ぶ名作。
写真ジャーナリストとして世界の紛争地を駆けめぐってきた主人公・エイジがある学校の英語教師として赴任する。戦火をくぐってきて命の尊さやはかなさを身に沁みて感じてきたエイジは、生徒や同僚教師らと真正面から向かい合い、時には体当たり(苦笑)し、人々の現実に冷めた心を少しずつ変えていく。
登場する人物のひとりひとりに人生がある。エイジと同居する従兄弟の比呂志はエイジの幼なじみで、父親に殴られて育ったエイジを見守りながら、時にはエイジの熱血ぶりに巻き込まれながら、生きてきた。インドネシアの爆弾テロに巻き込まれ、エイジをかばって車椅子生活を余儀なくされているが、罪悪感を持つエイジを責めず、淡い恋に破れる経験もしつつ、一方ではエイジとの共同生活から自立することを目指している。
エイジの同僚となる女性教師は×イチの子持ち。暴力亭主に傷つけられたトラウマがあり、エイジに好意を抱くが恋はなかなか進展しない。
もうひとりの同僚は、どこか無機質な感じのする数学教師。教室では淡々としているが、生徒たちの非行を防ぐために夜の町を徘徊するという一面を持っている。エイジと出会って、だんだん気持ちを表に出すようになってきた。
他にもいろいろな同僚教師が出てくるが、この辺にして、一方で高校生たちに目を向けたい。優等生で生徒会長を務めるが、人生で何がしたいのか・何が欲しいのかがまったく見えず、生の実感を持てない少年。母子家庭で母親の恋愛関係に振り回される少女。義父の虐待を受ける少女。父親の存在が大きいばかりに「いい子」で育った一方で、初めて手に入れられないもの(同級生の少女の心)を知って荒れる少年。
ほとんど誰ひとりとして、完全ではない。そして、その多くが、家庭に何らかの問題を抱えている。あるいは「学校」という閉ざされた世界で、問題に突き当たっている。その問題ゆえに、心に痛みを持って、それぞれに生きようとする姿が安っぽいドラマでなくて、等身大の人間のものとして描かれている。
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登場する人物のひとりひとりに人生がある。エイジと同居する従兄弟の比呂志はエイジの幼なじみで、父親に殴られて育ったエイジを見守りながら、時にはエイジの熱血ぶりに巻き込まれながら、生きてきた。インドネシアの爆弾テロに巻き込まれ、エイジをかばって車椅子生活を余儀なくされているが、罪悪感を持つエイジを責めず、淡い恋に破れる経験もしつつ、一方ではエイジとの共同生活から自立することを目指している。
エイジの同僚となる女性教師は×イチの子持ち。暴力亭主に傷つけられたトラウマがあり、エイジに好意を抱くが恋はなかなか進展しない。
もうひとりの同僚は、どこか無機質な感じのする数学教師。教室では淡々としているが、生徒たちの非行を防ぐために夜の町を徘徊するという一面を持っている。エイジと出会って、だんだん気持ちを表に出すようになってきた。
他にもいろいろな同僚教師が出てくるが、この辺にして、一方で高校生たちに目を向けたい。優等生で生徒会長を務めるが、人生で何がしたいのか・何が欲しいのかがまったく見えず、生の実感を持てない少年。母子家庭で母親の恋愛関係に振り回される少女。義父の虐待を受ける少女。父親の存在が大きいばかりに「いい子」で育った一方で、初めて手に入れられないもの(同級生の少女の心)を知って荒れる少年。
ほとんど誰ひとりとして、完全ではない。そして、その多くが、家庭に何らかの問題を抱えている。あるいは「学校」という閉ざされた世界で、問題に突き当たっている。その問題ゆえに、心に痛みを持って、それぞれに生きようとする姿が安っぽいドラマでなくて、等身大の人間のものとして描かれている。