ネタは降る星の如く

とりとめもなく、2匹の愛猫(黒・勘九郎と黒白・七之助)やレシピなど日々の暮らしのあれこれを呟くブログ

5本指シルクソックス……2日目

2007-04-02 22:45:58 | 日常
 土曜日に美容院で読んだ雑誌に、冷え防止として5本指のシルクソックスの上から天然素材のソックスを何枚か重ね履きするという方法が載っていた。

 日曜日に冬物を整理していたら、5本指のシルクソックスが出てきた……おそらくは、シルク製品のオンライン通販ショップで買い物した時のおまけ。で、履いてみた……足首まですっぽり覆う形の靴下ではなくて、ストッキングを上から履いても目立たないカバー型だったのだが、これが結構、暖かい。

 すごい冷え性ではないにしても、伊達の薄着習慣に加え、運動不足と冷えから来る肩や座骨の凝りがあって、1ヶ月に一度はマッサージが欠かせない。今日は、5本指のシルクソックスカバーの上からストッキングを履いて、スパッツの上から薄手のスラックスを履いて出勤したのだけど、いつもよりも下半身がぽかぽかで、足腰が軽い。しかも、シルクのせいか、蒸れない。

 しばらく5本指シルクソックス健康法を試してみようかと、オンライン通販で追加のソックスを注文。血行が良くなって肩や腰の凝りが解消されるだけでも、めっけものだ。

自己啓発と会社持ちの研修は境界線を引くべきだろう

2007-04-02 21:18:29 | しごと
 興味があって読んではいるが、自分の展開する研修プログラムと例に挙げられる研修プログラムの間に乖離があって、どうも首をひねってきた連載記事。

自己啓発の謎 使い道のない「スキル研修」に何故みんな集まるのか
 スキル教育を実りあるものにするには、研修を行う前に、スキル習得の「目的・使い道」を明らかにしなくてはならない。「やることが目的」から脱却して、スキル習得の目的を経営課題の実現におくのだ。これは簡単なことではない。なぜならば、経営的視点が求められ、社員本人や人事担当者だけでは完結しないからだ。経営者、現場の上司との連携が不可欠になる。

 「スキル習得は自主・自立の精神に基づき社員本人が考えること」ではなく、人事・研修担当者が組織や権限の壁を越えて現場の上司と協力して、課題達成を念頭に置いた明確な目的と役割を示すことが大事だ。例えば、部品メーカーの開発部主任のBさんに対して、「A製品群の開発納期を20%短縮するために」、「プロジェクトマネジャーをやってもらうので」、「プロジェクトマネジメントスキルを習得してもらう」といった具合だ。

 さらに、スキル研修後には、課題達成に向け、スキルが定着化しているかフォローすることも必要。この責任は現場の上司にある。部門目標達成の責任者としてスキル定着化はひとごとではない。研修後のアンケートの良し悪しは受講者の反応を知る上で大事だが、もっと大切なのはいかに目標達成に向け実務に活用しているかだ。


 今回の記事の主張には同感。基本的に、自分は幹部育成目的のリーダーシップ・マネジメント研修以外は、事業部・部門とのパートナーシップの下に、業務におけるスキルを向上する具体的な目標をもって研修を設計し、提供している。

 全社員に対して公募型の研修は、今のところ、通信教育と、外部の英語学校に通学する費用の補助だけ。外部のビジネススクールなどの講座にも自己啓発目的の受講を補助してあげたいところだが、全社員に費用を補助するほどの予算もないし、効果のほどが見られないので、対象を限定して会社費用を提供することにとどめている。

【研修前の問題】

研修担当部門は、「従業員の自主・自立」という観点のみからメニューを揃えるだけで、選択は個人任せになっている。業務目標の達成とスキルの習得が連動していない。
社員は、具体的な目的や使い道がないままに、自分の興味や、将来何かの役に立つだろう、という漫然とした期待でスキル研修に参加し、スキルを得られただけで満足してしまう。
現場の上司は、しっかりとした動機づけや意味づけもないまま、部下を研修に送り出している。


【研修後の問題】

研修担当者は、研修直後のアンケートの良し悪しだけを評価の判断材料とし、研修後にスキル定着化に向けた支援にまで手が回っていない。
現場の上司が、研修は研修、実務は実務と、割り切ってしまって、積極的に仕事に活かすフォローをせず、活かすも殺すも参加者任せにする


 7~8年前にイギリスから人材育成担当者向けの研修を受けた時、Pre-Event、Event、Post-Eventという考え方を教えてもらった。研修はただ提供するのではなく、Pre-EventとPost-Eventを事前に設計して初めて効果が出るということを実感している。

 欧米では研修効果をROIで測定するやり方もあるそうだが、個人的にはROIを測定する意味のある研修はまだまだ多くないと思う。ただ、研修前に目的を特定し、研修後に研修で学んだ内容を発揮できる環境を用意し、受講者の行動変容を測定するプロセスは意識している。

 今回の連載記事は、挙げられた例はともかく、賛同できたかな。

今週号の日経ビジネスから

2007-04-02 12:30:00 | しごと
メモメモ。

『日経ビジネス』2007年4月2日号 別冊「新日本的経営の姿」

「働く」って何だっけ?
日本の労働観を再考せよ
 田坂広志

……日本人の報酬観も独特です。「給料や年収」「役職や地位」はもちろんなのですが、これら以外の目に見えない「4つの報酬」を重視している。
 第1に「働きがいのある仕事」。これは「仕事の報酬は仕事」という考え方に通じる。第2に「職業人としての能力」。腕を磨くことそのものに喜びを感じるのです。「求道、これ道なり」という名言があって、道を歩むことそのものが幸せな状態だと思っている。
 第3に「人間としての成長」。腕を磨くということは、すなわち、己を磨くこと。「人間成長」が報酬だと思っている。だから、「定年退職」の時に、「おかげさまでこの会社で成長させていただきました」と感謝するんですね。そして第4が「良き仲間との出会い」。「縁」という思想です。
 これら4つが、日本人が働くことの喜び、つまり報酬になっている。そのことをしっかり見つめ直しておかないと、欧米的な経営を後ろから追い続けるだけで、日本的経営の新しい姿は見えてこないでしょう。

(中略)

 日本には職人魂とか商人魂というのが昔からあって、近江商人の心得「売り手よし、買い手よし、世間よし、三方よし」とか、住友家訓の「浮利を追わず」とか、お客様の笑顔を見るために努力するとか、優れたプロフェッショナリズムがあった。これを復活させることを同時に行わないと、非常に危うい状態に向かってしまう。


 同じ趣旨のことを、田坂氏は日経BPのネット記事で述べている。

2007年を斬る: 「働く」って何だっけ?
世界に誇るべき日本人の労働観、その誇りと自信を取り戻せ


 このインタビューの記事は、コメント欄で見る限り、かなり叩かれた。まずかったのは、導入部のところだろう。

NBO 労働法制の大改正が進められようとしていますが、制度論のところになると労使が対立して前になかなか進めない。日本人の労働観、つまり「働く」ということに対する考え方を徹底的に議論することが前段にあるべきなのに、そこが抜け落ちているような気がします。

田坂 その通りですよね。「ホワイトカラー・エグゼンプション(労働時間規制の適用除外制度)」を巡る議論ひとつ取っても、労使の対立軸の中で議論しているとどこまで行っても平行線で交わらない。「第3の軸」というか、何か違った角度から話を進めていかないと良い方には向かわないと思います。


 ホワイトカラー・エグゼンプション法案の扱いを巡って、その法案の存在を意識しているホワイトカラー労働者がピリピリしていた頃だから、一方で成果主義やら残業代ゼロ法案など欧米流の環境を押し付けられている環境の中で随分と悠長な話題じゃないかという反発だった。

 この冒頭の部分を除いた日経ビジネス別冊の記事を読んだわけだが、この記事冒頭に引用した項目を含め、けっこう共感できた。

☆★☆★

 日経ビジネスの特集記事「"抜け殻"正社員」も、面白かった。派遣社員や請負労働者にビジネスの付加価値を産む部分をどんどんさせていった結果、プロジェクト管理しかしていない正社員ができてしまった。

 「あるある」などテレビ局での番組捏造などが表面化しているのも、制作費の安い下請け・孫請けに制作現場を任せてきたテレビ局の番組制作の構造が温床になっている。さらに今回の捏造などで明らかになったのは、かつては放送内容をチェックしてきたプロデューサーなど正社員が、それをできなくなっている事態だ、という指摘だった。

 以前に『日経ビジネス』で取り上げれていたキヤノンの請負労働者たちがその後組合をつくり、国会にも証人として発言した。キヤノンも派遣労働者など正社員でない労働者に対して正社員化の道を開かざるを得なかった。

 リストラで正社員の数を絞りに絞られた結果、正社員が育っていない、という指摘も別の記事にはあった。日本企業の伝統である、中長期的に人材を育てるという仕組みを復活させる必要がある、というのがキーメッセージになっていた。

 90年代後半から続いてきた、リストラ、成果主義導入、正社員の絞り込み、非正規労働者の枠の拡大、といった流れが一旦落ち着いて、正社員の価値を見直す流れになってきたのかな……いや、まだ、参院選後まではわからない。参院選が終わったら、またホワイトカラー・エグゼンプションを言い出す人たちは存在しているのだから(苦笑)。
 

テンプレ変更

2007-04-02 08:00:00 | Weblog
 goo10周年の記念テンプレートに桜デザインがあったので、テンプレ変更してみた。

 青空に桜のデザインは色が好きだったのだけど、脇のカラムが左側に2段連続して表示されるのが煩わしかった。

 桜の季節の短さを惜しむイベントのひとつとして、桜テンプレートをいくつか試してみようかな……。