玄米ごはん族のあしたのたのしみへ

玄米と野菜、果物で今日から明日へ。農業と穀物菜食の日々

小麦のアレロパシー

2019-08-25 04:36:03 | 知識
 小麦にもアレロパシーがあり麦秋になって茎が黄色くなってもそれが出るようだ。小麦の収穫をあきらめてスキコミ一週間前に水を入れた。水を入れるとコナギが出てくるがアレロパシーで発芽を抑制した。こう考えるとピッタリだ。

 抑制の効果は緑の草をスキコミするより田植後に出てくる。古代小麦のあとは一回も田に入らなかったが、雑草スキコミの田は一週間もたつと小指の長さぐらいで細いコナギが一面に生えた。雑草はコナギと共存共栄になっている。

 水を入れてもアレロパシーで発芽を抑制し麦秋になった古代小麦は、スキコミの後も腐ることで残りのコナギの発芽も抑制した。植物が腐る時出る有機酸が雑草の数倍なのかもしれない。
 田植後もコナギが出ないのはスキコミで腐った古代小麦から引き続き有機酸が出たのだろう。完全に腐るまで雑草よりずいぶん長い時間がかかるわけだ。田植後、一歩二歩ぐらい入ってみれば古代小麦の茎がまだまだたくさんあることがわかったかもしれない。

 腐りかけの状態が雑草より長期間続くならスキコミ後すぐに田植してもコナギを押さえられる。苗が根腐れを起こすと問題だが、雑草スキコミの田でも田植後二週間ぐらいは全く成長しないので根腐れを起こしているのだろう。古代小麦スキコミの田でもそうなので根腐れから回復するには二週間だ。
 麦が立派に育った時はスキコミをして数日後代かきをして田植すれば代かきまでに有機酸は減るので苗に影響は少なくなるが、田植後コナギがポコポコ出てくるかもしれない。出てきても知らんぷりして中耕除草などは絶対にしないこと。
 どうせ忘れてまた機械をさわりたくなるだろうから、ローターを外して一番奥にしまって手も出せないようにしてーーーーーーーーー
 

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なぜ麦がコナギをおさえるのか

2019-08-23 06:55:32 | 知識
 古代小麦を巻いた田は田植後一度も入っていない。今のところ順調。かえって中耕除草をした田より良く見える。どういうわけでコナギがおさえられたのだろう。

 古代小麦のスペルト小麦は種子が高価だ。輸入されたもので契約書を取り交わしてようやく種をまいた。まいた量は規定量の数分の一の5kg/10aだった。播種時期が遅れたため収穫できなかった。実がなって茎は黄色くなった。もう少し待てば収穫できたかもしれない。だがコンバインの掃除がたいへんになり、収量も少ないと馬鹿らしいし、採算割れ確定だしーーーーーーーーーすきこんで代かきをして田植をした。コナギが出てきたのは一ヶ月ぐらいしてからだった。少しなのでほっといた。

 病気にかかるのが怖いので播種量を少なくしたが、高価な輸入小麦を使わなくても国産の品種改良されたものでもコナギを押さえるはずだ。麦にはちがいない、と言えるか。

 なぜおさえるのかわからないので本当に麦ならどれでも良いのかわからない。おさえる原理がわかれば麦でなくても良い。雑草ではダメなことはわかっている。それもなぜ雑草ではダメなのかわからない。

 稲は苗で育ててもコナギに負けるので直播では除草剤が必要なので有機栽培はできない。古代小麦は冬の間コナギの種をせっせと減らして田植後はコナギの発芽を抑えたが、どうやってこうなるのかわからないが稲にピッタリの植物だ。

 ちょっとの工夫で稲の直播ができるかもしれない。


 高価で契約書が必要なものでなくても規定量の半分ぐらいまけば田植後一度も入らないで良いだろう、と思っている。中耕除草は絶対にやらない。

 
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大麦も必要

2019-08-22 05:51:21 | 
 昨日、大粒の雨が集中して降り時々雷がなった。稲刈りは今日は休みかもしれない。これから夕立の季節だ。

 小麦を収穫する時期も雨が多くなる。麦でも大麦は小麦の収穫時期より早い。梅雨の前に収穫できるのは大麦だけかもしれない。

 昔から作られてきたものは小麦ではなく大麦だった。余裕のない農家ほど麦飯を食べていた。江戸時代には大麦7割、分つき米3割ぐらいだった、とウィキペディアに書いてある。江戸時代は人力の文化と言えるが大麦が人力の燃料だったらしい。
 明治になると麦飯はだんだん純粋な白米にかわった。それが今も続いている。江戸時代の人力文化など想像もできない。
 古代ローマでも最初のころは大麦だがそのうち小麦にかわった

 北海道の自然食レストランでいただいた大麦を混ぜた玄米ごはんはおいしかった。家で作ると、うまくないので止めてしまった。何がおかしいのか確かめる前に、モチ玄米を食べるようになった。モチ玄米も少し混ぜただけで、うまくない、だった。うどんやそうめんなど小麦の麺類もうまくない、だった。膝から音が消えないので我慢していただいていたが一ヶ月もたつと、うどん、そうめんが大好きになりそのうち膝の音も消えた。

 少し時間がかかったが米から小麦へ時代をさかのぼった。小麦の麺類は何か力が出ない、といっていたが小麦は肉食の必需品なのだろう。
 もっと時代をさかのぼって大麦へも戻れるだろう。料理をもう少し研究して。
 時代をさかのぼるついでに大麦の前のーーーーーーー

 江戸時代の燃料を入れてウルトラスーパーパワーを発揮する、必要はないが、収穫時期、天候を考えると小麦ではなく大麦になる。

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超省力を可能にするコムギ

2019-08-19 23:45:32 | 
 昨年、地震の後札幌の自然食レストランでいただいた大麦入りの玄米ごはんはおいしかった。帰ってきてから同じように料理を作っても、うまくない、と数回で止めた。なぜ。同じにできないか良くわからない。それで大麦は作らないで小麦を作ることにした。自分の小麦で作ったそうめんを食べたい。

 コムギについてウィキペディアでは

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コムギは本来は越年生の植物であり、秋に種をまいて越年させ、春に発芽し夏に収穫するのが基本形である。これは、発芽のためにある程度の低温期間が継続する必要があるためである。しかし、突然変異によって低温期間を必要としない品種が生まれ、寒さが激しく種が冬を越せない地方や、逆に本来の収穫期に雨季を迎え収穫が困難になる地域において栽培されるようになった。この品種は春に播いて、夏の終わりに収穫するのが一般的である。播く時期から、前者を秋播き小麦、後者を春播き小麦と称する。

秋播きは10月中から11月初頭にかけてが良く、11月下旬から12月に入ってからの霜が降りる時期になると極端に発芽率が悪くなる。秋播きコムギの開花・結実は5月から6月、春播きコムギのそれは7月から8月であるが、この時期に雨が多いとコムギの種子内のグルテンの形成が鈍くなる。

ーーーーーーーー
ーーーーーーーー

 コムギには、二種類ある。

  秋まきコムギ
 10月中から11月初頭にまき、開花・結実は5月から6月
 11月下旬から12月に入ってからの霜が降りる時期にまくと極端に発芽率が悪くなる。

  春まきコムギ
 春に播いて、夏の終わりに収穫する

 どちらも開花・結実の時期に雨が多いとコムギの種子内のグルテンの形成が鈍くなる。
 秋まきコムギは収穫する時期が梅雨の前のなるように品種を選ぶ。

   ポイントは
 秋まきコムギは11月初旬にはまき終わっていること。春まきコムギは畦にまいて雑草を押さえられるかもしれないので試してみる。

   稲作が楽になる方法
 秋まきコムギはコナギを押さえ田へ入らなくてもすむようになる。
 春まきコムギは畦の草刈りが不要となる。

 すごい。うまくいけば最高。田植が終わったら収穫までやることがない。秋のコムギまきが成功するかどうかにかかっている。


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選択二毛作

2019-08-18 21:36:32 | 
 朝晩涼しくなったが、昼間はまだすごい暑さだ。大きいところや委託されたところは今日も稲刈りをされている。キャビン付きのコンバインは見えない。炎天下での太陽光に人体をさらしての稲刈りは相当きついだろう。体力消耗に堪えてひたすら夕方までやっておられる。さいわい雷雨がないので順調のようです。高齢の方もおられて本当にたいへんです。


 稲刈りが終わった田を見るとコンバインのワダチが見えないので、田は乾いている。昨年はクローラの後が残っていたので今年の天候は最高だ。
7月は低温で小雨続きだったが影響はなかったらしい。8月になるとずっと晴が続いた。雷雨もない。夕方まで安心して稲刈りができる。
 
 7月の低温で障害がでるかどこも心配していた。
 収穫量に影響するような温度は、
最低気温か平均気温だ。
 玄米ごはん族のように今頃やっと穂が出るような稲作では、
最高気温もまともに影響して来る。

 深水栽培ができた数年前まで、このような温度については頭の片隅にもなかった。水をいっぱい入れて後は知らんぷり。気楽なものだった。水漏れはすぐに直したが。
 それが今や気象庁江戸崎測候所、龍ケ崎測候所、それ以外に土浦測候所の気温変化、雨量に毎日注目している。時には風向、風速なども。
 これから台風の動きも気になるが、台風が来ると風でモミが吹き飛ばされているのがわかる。田面に落ちている。もったいない話だ。稲刈りまでには台風は何回か来るが、最後までくっついているモミは半分もないような気がする。

 ウィキペディアには稲、麦の二毛作は室町時代に始まったと書いてある。それから千年近く数十年前まで二毛作をやっていた。麦刈りは田植をずいぶん遅らせるので、稲刈りもずっと遅れる。台風シーズンは稲は分けつの最中だ。もともと低湿地帯に作っているので増水はかえって天の恵みかもしれない。寒くなり台風など来ないようになってから稲刈り、というようなサイクルだった。
 
 ご先祖も気温や風雨、台風の心配をしたくなかったので二毛作を選んだ。地力は年々低下するということだが麦はあまり重要ではないので気楽に、気楽に、収穫しなければ良いだけの話だ。

 実際やってみれば、ご先祖よりずうーーーーーーーっと気楽な二毛作になっているはずだ。

 二毛作ではなく、


   選択二毛作


といったほうが良いだろう。稲は収穫するが、麦は状況によって
  すきこむか、
  収穫するか、
を決める。あくまでも米優先で行く。


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