一寸の虫に五寸釘

だから一言余計なんだって・・・

知識と経験

2006-07-15 | よしなしごと
前回のエントリの最後を

「義務教育はせめてコンビニで売っている品物をちゃんと使える程度の知識は教える必要があるのではないか」

とまとめようと思ったのですが、ふと数日前に医学都市伝説さん経由(いつもネタ元にさせていただいてます)で極端大仏率さんのこちらのエントリを思い出してしまいました。

「カップ麺は湯を注いだら蓋をして(3分)待つ」と容器にも書いてあり子供の頃から教わっていたのだが、なんのことはない蓋をしなくてもちゃんと麺は出来る、という話。
あけている蓋から失われる熱量はたいしたことはないのではないか、という、宇宙物理学者の(理論的でなく)実践的な論考です。

頭で考えるだけでなく経験も大事、といういい例です。


話は変わりますが、昔、咳止めの「ブロン液」を一気飲みすると「とべる」という話がありましたね。これは(当時の処方にはいっていた)コデインが麻薬作用があるからのようですが、これは逆に知識が悪用された例ですね。


また、中学時代にこんなことがありました。
部室でコッソリと麻雀(音がしないようカード式のタイプ)をやっていると、そこに、天井からいきなり人が降って来たんですね。
「部室の天井裏に先輩の隠したエロ本がある」と聞いて天井裏に登った奴が、天井のベニヤ板を踏み抜いてしまったわけです。

強度不足の怖さを身を持って体験した彼がもし建築士になっていたとしたら、姉歯氏のようなことはしなかったのではと思います。
(「小梁のない強度不足の天井板の危なさ」でなく、もっと別の教訓を得るべき、という説もありますがw)



致命的な事故につながらない程度の知識は必要ですが、経験でそれを身に付けていく、というのも大事、という普通の結論になってしまいました。


ライターで火さえつけなければ「コールドスプレーを部屋に撒く」という行為もそれなりに何らかの効果があったかもしれませんね(吸い込むとトリップできるとか?w)

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非行でなく愚行であることが問題

2006-07-15 | 余計なひとこと

熊谷農高で爆発、5人やけど コールドスプレーに着火か
(2006年 7月14日 (金) 20:03 朝日新聞)

14日午前10時40分ごろ、埼玉県熊谷市大原3丁目の県立熊谷農業高校のバスケットボール部の部室で爆発があり、16歳の2年生の男子生徒5人が病院に運ばれ、入院した。いずれも顔や腕にやけどを負い重傷。生徒は「暑かったので、室内でコールドスプレーをまいた」と話しているという。(中略)

熊谷署の調べでは、生徒が、筋肉痛などに使うコールドスプレー6本を部室内でまいた後、一人がたばこを吸うためライターで火をつけたところ、爆発したらしい。

同高によると、当時は進路指導の待ち時間で、5人はバスケットボール部員ではなかったという。爆発後、学校から「理科の実験中にガスボンベが爆発した」と119番通報があったという。

つっこみどころは下線部のあたりなのですが、部室でタバコを吸っているとか、学校の事なかれ主義(または事実確認のいいかげんさ)はさておき、物理・化学の基礎的な知識の習熟が期待されるであろう農業高校の生徒が、コールドスプレーがなぜ冷たく感じるか(=気化熱)すら知らないというところがとても心配です。

これがタバコを吸わずに引火しない代わりに肺に吸い込んで、集団で倒れたりしたら「テロか!」などともっと大騒ぎになったかもしれませんね。


学校も生活指導の前に、基礎教育をきちんとやる必要がありますね。
逆に生徒も学校の勉強も少しは役に立つどころか、基礎的なことを知らないと命にかかわるということが身にしみたことと思います。



ひょっとすると世の中にはコールドスプレーを部屋に撒いている人が結構いるのかもしれませんから、メーカーは早速スプレー缶に注意書きを印刷しないと訴えられる可能性があるかもしれませんw(←笑い事ではないか)

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