一寸の虫に五寸釘

だから一言余計なんだって・・・

ルートビアと花酒 (宮古島の話 その0)

2006-07-24 | うろうろ歩き

今回は宮古島の話ではありません。


行きは那覇乗接ぎで、那覇空港でしばらく暇をつぶしました。

宮古・石垣方面は直行便が少ないのがネックですが、那覇空港でのお楽しみがこれ



A&Wのルートビア

ターミナル3階の隅っこにお店があります。

一時A&Wというハンバーガーショップは東京にも進出した事があり、通っていた中学生の駅前にお店があったのがきっかけです。
そこが他のチェーンと違ったのがこのルートビア。

もともとアメリカの家庭で作られる伝統的なハーブ飲料だったようで、ハーブとか木の根とか香料が原料になっているようです。
色はカラメル色で、炭酸入りで表面が軽く泡立っています。
これがジョッキで出されてました。
味は、薬草が入っているような独特の喉越しと刺激があります・・・飲んでみてくれ、としか言いようがないですねw

でも、一度病みつきになるとダメで、部活の後にジョッキでぐびぐび飲んでプハーッというのが醍醐味になってました。

ただ、その店はうまくいかなかったらしく、結局2,3年で撤退、東京周辺では城山ヒルズや横田など米国人度の高い場所では最後まで残っていたそうですが、今は沖縄にしかないらしいです。
東京でもいくつかのスーパーやお店で缶入りのものを売っている(通販でも買える)ようですが、どうも缶入りだと雰囲気が出ません。


飲めない、と言われると飲みたくなるのが人情で、沖縄に行くと、必ず1回はA&Wに寄ります。
でも、空港はイートインでも紙コップなのが少し残念です。



で、まだまだ時間があるので、本屋で沖縄・宮古関連の本を立ち読み。

そこで読んだのが日本際西端の島、与那国島の「花酒」の話。

花酒というのは泡盛の一種(製法は後述)ですが、なんとアルコール度数が60度もあります。
60度もの酒は日本ではここだけだそうですが、それを守るためにはドラマがありました。

昔、司馬遼太郎が島を訪れ、花酒にいたく感動しこれを随筆で紹介したところ、それを読んだ国税庁から「種類のアルコール度数は45度が上限となっており、60度もの酒を造るのはまかりならん」と醸造の禁止を求められてしまいました。

ところがこれに怒った蔵元の社長が国税庁に直談判に行き
「花酒は戦前から造っていて、戦後はアメリカ軍だって認めていたのに、日本に復帰した途端にやめろとは何事だ」と啖呵を切って、特例として醸造が認められたそうです。

早速空港の売店を探して1本購入。


ラベルの下端に誇らしげに説明書きがあります。

花酒とは、泡盛製造の過程で最初に得られる純度の濃い極めてアルコール度数の高い(60度以上)貴重な酒類です。花酒は泡盛とまったく同じ原材料と製造法ですが、アルコール度数が45度をこえる場合は、酒税法上原料用アルコールとなります。
※アルコール度数が高いため火気に注意してください。

売店の注意書きにも

消防法上郵送が出来ないので機内持込でお願いします。

とありました。


宿で早速あけてみると、一瞬消毒用アルコールと泡盛の香りの合わさったような刺激臭が鼻をつきます。
説明書きにあるように花酒1:水2~3で割って飲むと、ちょっとクセの強い泡盛という感じがしますが、慣れてくるとその香気が身体にまわり、自然に暖まるような感じになります(海を眺めながら昼間から酒くらってればなんだってそうかもしれませんがw)


いずれにしろ、都会で大勢で競って飲む酒ではないですね^^;



PS ロンリコ151って75度のラムがありましたが、あれも「原料用アルコール」なんでしょうか。しかも「郵送禁止」といっても通販で売っているような・・・

コメント (2)
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