正月に実家に帰ったら、両親がついにPASMOを買ったと自慢していました。
ところが最初に改札を通ったときにうまくカードをかざさなかったので(それでどうやって通れたかのほうが不思議なのですが夫婦で団子になって通ってしまったのかも)、出口で入場記録なしのエラーになってしまったそうな。
そこで駅員に「こうやってやらなきゃだめですよ」と見本を見せられて、父親は
「なるほど、自分は裏返しでタッチしてしまったんだ」
と気がついたとか。
それ以来、ちゃんと表裏を確認してからタッチしているとか。
いやそれ違うだろ。
おそらく駅員さんはさっと通すだけではなくしっかりタッチしろ、という実演をしたのじゃないか。
と言ってもなかなか納得しません。
実際に俺は表裏関係なく通っているよ。
といって、今度実験してみるということでようやく一歩前進。
ところが今度は
ということは(表裏逆と言った)あの駅員はウソを教えるとは○○鉄道はけしからん。
と矛先は駅員さんの方へ(^^;
いやほんと、歳をとると思い込みがはげしくなってしまうものです。
(どこかで迷惑を蒙っている方がいらっしゃいましたら、この場をお借りして代わりにお詫びいたしますm(_ _)m)
でも考えようによってはPASMOひとつでこれだけ盛り上がれるというのも、年寄りの特権かもしれません(なんて本人に言うと怒るだろうけど。)。
確かに「非接触型ICカード」などというものの存在自体知らない年寄りにとっては、電波を感知できるようなタッチのスピード、などという理屈より「表裏」の方が頭に浮かびやすいことは確かですね。
(そういう私もSUICAの出だしのころ、表、裏と試して確かめてみました。表裏がOKだったので、次はカードを縦にしてカツンとタッチしたらエラーになってしまいました。どうやらICカードの電波の受信には指向性があるようです。)
「ユニバーサルデザイン」とよく言われていますが、「思い込みによる誤用」を防ぐくらいのわかりやすさも必要なんですね。