一寸の虫に五寸釘

だから一言余計なんだって・・・

『マイレージ・マイライフ』

2010-08-29 | キネマ
企業のリストラ対象者に解雇通告をする仕事をしている主人公(ジョージ・クルーニー)は年間322日も出張し、ほとんどを機内とホテルで過ごす。目標はマイレージ1000万マイルを達成すること。
しかし会社は優秀な女性新入社員の提案により出張を廃止しようとし、主人公はそれを阻止すべく新入社員に現場の厳しさを知らしめるべく出張に連れ出す、という舞台設定。
そこに、主人公の妹の結婚、出張先でしか逢わない割り切った関係の女友達などがからんでいきます。

「普通」と違ったライフスタイルを送ろうとすると、説明、言い訳、理論武装が必要になるのはアメリカでも同じなようで(かえって「クラス」ごとにロールモデルがあるから厄介なのかも)、その理論武装が崩れたときに自我の危機に直面する主人公をジョージ・クルーニーが肩の力を抜いて好演しています。
それまで「人とのつながり」を「しがらみ」としてとらえ、またリストラ対象者にはそうやって身軽になることで前を向くように話し続けてきた主人公は「人とのつながり」を改めて考えるようになるのですが、完全に悔い改めたり逆に意固地になったりせずに、気の利いた落着点になっています。


余談ですが、今度長めの出張があるので荷造りのノウハウなど参考になるかと思ったのですが、あんまりなりませんでした(笑)
アメリカの空港のセキュリティチェックをすばやく済ますためのコツ(列の見極めも含めて)とかは面白かったけど。


コメント
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