くりまんじゅうの日記

世間より少し いやだいぶん遅れている
老シーラカンスです。

この歳の恐怖。

2013-05-12 | 日記

小学校低学年のころ 母やおばあちゃんが 夜読んでくれる本が楽しみで

当時の恐怖として印象深いものが 小泉八雲の 『 耳なし芳一 』 です。

農家のトイレは庭の一角にあり 夜1人では行けなくなりました。

今の恐怖は病気であります。

ひんぱんに会っていた1人暮らしの彼女が 最近 脳梗塞で倒れ救急車で

病院に運ばれたニュースは皆が驚き これが皆の恐怖となっております。

彼女は私より4歳ほど上ですが まだ70歳前で 人より体力があり

そして 人より水を飲む生活をしておりました。

あの人がねぇ が仲間の同時に発した言葉で 寄るとさわると

怖い! 明日はわが身か‥  が合言葉になりました。

現役時代 もう6-7年前になりますが 同僚の男性が脳梗塞になり

搬送先の病院で回復し あと少しで退院間近に2度目の症状が出て

以来 1級身体障害者の体になりました。

頭は正常なままの寝たきり患者となり 何度か見舞いましたが

その都度 私達を見ると涙を流す姿がつらく だんだんと足が

遠のいておりました。

わずかに動く右手指先に 指揮者が持つ指揮棒のようなものを持ち

ベッドわきにつるした 文字盤を使って見舞客と話をします。

今日のお昼はなにを食べた?  と聞くと 私が持った文字盤を

『 こまかく きざんである なにをたべたか わからん 』

と示したときは こちらが涙が出ました。

私より年下の彼は 寝たきり生活がもう6-7年続いております。

あと何十年この生活が続くのか‥ それは頭がしゃんとしている

彼が一番つらいことと思われます。

このときも 同僚の男性社員は ほとんどがタバコをやめました。

あの若く太っていない 天海祐希さんが心筋梗塞ということで

これにも驚きました。

この歳になると いつ脳梗塞や心筋梗塞の症状が出るか分からず

日頃の生活でも 食べたいものをたっぷり食べる というわがままな

日常を送っており これはもう 病を招く毎日とも思えます。

今までは漠然と 自分はならないだろう というなんの根拠もない

自信ではもうダメな歳になりました。

今は彼女が1日も早く元の体にもどり あの笑顔に会えるよう

と願っております。

                

                

コメント (13)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする