くりまんじゅうの日記

世間より少し いやだいぶん遅れている
老シーラカンスです。

嫌悪感。

2013-07-27 | 日記

友人と2人で ある先輩の家でお茶をごちそうになり
話が弾んでおりました。

この先輩は70代半ばで 定年退職したご主人と2人暮らしで
趣味や旅行を楽しんでおります。

台所でtelが鳴り 「 ちょっと失礼 」 と出た先輩がなかなか
帰ってきません。

20分以上経過したのち やっと話が終わったと見え 再び席に
着いた先輩の話です。 
 

先輩と同級生の県外へ嫁いだ友人が こちらも退職したご主人と
穏やかに暮らしておりました。

ご主人は退職後 大病をして妻といないと不安な毎日です。

近くにご主人の姉夫婦が住んでおり 長年仲良く付き合っておりました。

ところが1昨年 義姉のご主人が病気で亡くなり 気落ちした義姉を励まし
家へ呼び一緒に食事するなど なにかと面倒を見ておりました。

だんだんと気持ちも落ち着いてきた義姉は 食事時だけ自宅から
通っておりましたが そのうち朝一番から来るようになりました。

終日 義姉が家に居座り そのうちに 「 弟の世話が足らん 」
など弟嫁に言うようになりました。

弟嫁はすっかりノイローゼになり  朝 「 おはよう 」 と玄関で
義姉の声がすると 嫌悪感でサアッとジンマシンが出るまでに
なりました。

このままでは老い先短い人生が ますます短く うつの一生で終わる
と考え 離婚して家を出ることにしました。

70代半ばで これから収入の当てもない身で 暮らしていけるのか?
思い直しなさいよ  と先輩も何度も忠告したそうですが
子ども宅にも身を寄せず 離婚し家を出て1人暮らしを始めました。

心配する先輩に 「 今のままで一生が終わるより 死亡数日後に
遺体が発見される という人生が待っていても こちらを選ぶわ 」
と言ったそうです。

体の弱い夫は義姉に任せた と言います。

今はアパートを借り 病院の付添婦などをして
暮らしている とのことです。

寂しさと やりきれない思いを 長々と聞いてくれる
県外の友にたびたびtelしてくる と言います。

なんか身につまされる思いで聞き それまで笑いながら
話していた場が 急にしんみりとしたことでした。


               

               
              

コメント (11)
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