今年2020年は 女優原節子さんの生誕100年とのことで 5年前95歳で
亡くなった伝説の女優の 意外な一面がうかがえる記事が載りました。
原節子さんの映画は 『晩春』『麦秋』『東京物語』 小津安二郎監督の
紀子三部作と 成瀬巳喜男監督の 『山の音』を以前 いずれもNHKで
観ましたが どの作品の原さんも 白百合のように気高く美しいです。
役を演じるが女優の仕事 と頭では理解していても 何作か観るとつい
演じる役と素の女優が重なって いつしかイメージは作られていきます。
記事によると永遠の処女は たばことビールを愛し 賭けごとも好きと
いう ふつうの人間だったようで ますます原さんが好きになりました。
小津監督と原さんの代表作『東京物語』の尾道浄土寺でロケ中の二人です。
尾道水道を眼下に ここで原さんと笠智衆さんの 名シーンがありました。
小津監督が亡くなると 原さんは42歳の若さで女優を引退し 以来50年以上
の長きにわたり なぞに包まれた隠遁生活を送り 5年前に亡くなりました。
小津監督と原さんは 二人とも一生独身を通しましたが お互いが好きで
あったと想像します。惚れた腫れたですぐくっつくが すぐに別れるという
現代人ではなく 奥ゆかしい時代の日本人であったと思います。
『女帝 小池百合子』を買ってきました。選挙権はないですが 次の都知事選
までに読みたいです。百合子女史が奥ゆかしいかどうか まずは読んでみます。