しげるの自遊学

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親不孝は遺伝するようです

2005-05-10 21:51:51 | Weblog
私は自他共に認める「親不孝者」です。ですから、時に親のことを思うとき、いつも悪いなぁ、すまないなぁという気持ちで胸が痛みます。

5月8日「母の日」、妻のところへ娘からお花が届きました。これはまあ当然予想していたことです。それから数時間あと、長男のところからもお花が届きました。これも予期していたことではあります。長男のところから届いたお花を見て、妻が「このメッセージ・カード」は長男の直筆だと云うのです。私が見ても、確かにかな釘流の長男の字です。しかも発送元を見たら、会社の所在地のすぐそば。

不吉な予感が私の頭をよぎりました。いままで、こんなことはないのです。いつも長男の嫁が贈物の手配をしていたのです。嫁に手配を頼めず、自分で贈り物の手続きをやったに違いない。ということは夫婦の間がまずい関係になったに違いない。これは、大変なことになったぞ、私の空想はどんどん膨らみます。長男は、私たち親に対し、いままでずーっと心配のかけ通しでした。そして今も。

幼い頃から親に心配ばかりかけてきた子供。やっと大学に入り、やっとのこと卒業。そして就職したと思ったら、まだ生活も安定しないのに結婚話。結婚して子供が出来たと思ったら、会社を辞めて独立すると。ひとり者ならまだしも、結婚して子供もいるのに独立とは。いやはやです。IT関連の企業を起こして、一時急成長したのもつかの間、大赤字でスタートしたときの状況に逆戻り、親に心配かけ通しの息子です。独立してからは、妻子も省みず会社べったりで、家に帰らないこともしばしば。これでは夫婦仲もおかしくなります。

というわけで、不吉な予感を覚えるのもある意味当然なのです。妻が長男の自宅へ電話しても留守、これはいよいよ駄目だ、事実そう思ったものです。

夜、妻がどこかへ長電話、一時間以上も話が続いて終わりません。何処と電話していたのか聞いたところ、長男の嫁と話していたそうな。女はなんでこんなに長電話が出来るの?

というわけで、母の日のお花をもらったばっかりに、つぎつぎとあらぬ空想が頭を駆け巡り、すわ離婚か、などと勘ぐったものです。自分が親不孝者であるばかりに、自分の子供も私の血を引いて親不孝者だと決めつけ、だからいつもこのように心配かけるのだと、勝手に思い込んでいた自分が可笑しいですね。