初夏の風に

　久々に回復した天気。今晩には、二人の孫が泊まりに来る、と言うので布団を干し、車の座布団を冬のから夏用に換える。洗濯機に入れて洗う。海棠の樹に虫が這い出してきている。葉を丁寧に見ながら潰していく。あぶら虫もあちこちにいた。

　バッタが飛び跳ねて新葉を食っている。しかも逃げ足が速い！こちらかと思えばあちらへ、とすばしこい。先日見た時は2mmにも満たないような大きさだったのが、今日見れば、5mmくらいになっている。新芽が全滅。手の打ちようがない。

　彼らの餌が、こちらの大切にしている物であるという悲劇・・・。見解の違い？いや、好みの食い違いです。クリスマス・ローズがたくさんの種を蒔いて、プランターで育っているよ。杏の木が新芽を吹かない。枯れちゃったかな？李は葉が大きくなっている。桑の木も意外と大きくなった。これは放っておくと巨木になるから、剪定をするのに気をつけよう。

　淡路田中の地植は、植えた場所によっては背丈の伸びが異なる。南側の陽射しの佳い場所のが、一番勢いがいい。玄関脇の北東のは、半日陰で湿っているので、スズランにはいい。相変わらずの背丈である。30cmくらいから成長しない。

　水遣りをしながら、なにやかやと観察して、ちょっと留守にした隙に、芍薬のほころびかけた蕾が帰宅すると飛んでいた。近所の悪たれ共であろうか？他所の家も庭も、見境なく駆け回る。しかも手には木切れを持っている。

　現場を押さえねば何も言えないが、花が自然に落ちたにしては、不自然極まりない。無念でなくてなんであろう。ここいらの悪童は、親の躾ができておらん！挨拶は元より、物も言わない。え？親がですよ。従って子どもがしないのは、当然の結末。親を見ている訳である。

　どくだみがたくさん生えてきた。冬に根を掘ったんだが、そんなことはなんのその、と言わんばかりに繁るばかり。トイレに挿すのに（消臭剤の役目）ちょうどいいから、切るのに惜しくない。

　ミニ金魚草も、庭中で咲いている。サルビアと夕顔を買った。夏が来た、という感じがする。カラーの白がなかなか増えない。緑とピンクも増えないよ。黄色が勢い良くて踏ん張っている。木香バラが咲いて風に香りを乗せている。白には棘があるが、緑と白のコントラストがいいのです。

　昨年咲いた芍薬。漢方薬でもあるが、花で楽しみたい。芍薬も笹小百合もその立ち姿が好きです。子どもの頃には、祖母の後を追って、笹小百合を採るのについて行った。
　そこには野の木苺があって、甘い香りに包まれていた。祖母が背中にしょって持ち帰った笹小百合は、その晩から芳香を漂わせて、しばらくはうなされた。