勤務先で中学校の同級生に会った。彼とは、中学校だけが一緒だ。町内の5中学校が統合されて、3年目の入学生。当時は300人近く居た生徒数も現在は三分の一を切る。同級生の中でも、校内で10番以内に必ず入る秀才だ。クラスで言えばトップだった。温和で声を荒げたのを聴いたことがない。部活は弁論部だったかなぁ?コツコツと努力を怠らない、性格だったように記憶している。
何十年も会っていないのに、中学の時の面影が残っていた。思わず、「○○君?」と声をかけた。彼も何となくわかっていたようで、旧姓を言うと頷いた。一瞬に15の君に還ったね。恩師の話や亡くなった同級生のことや、元気で活躍している名前を言うと、驚いていた。
地元にいると単なる噂ではなくて、結構会える確率が多い。でも、お互いの年齢を思って、故郷がいいねぇ。としんみりされた。田畑があるのなら帰っておいでよ。定年後に百姓をするのもいいのじゃない?1時間ほどで暇を告げられた。
私は彼とは違って勉強が出来る訳でも、何か優れているものがあったのでもない。記憶力がいいだけであるが性格に関しては、かなり的確に言い当てられる。相手の知れれたくない部分は、少し省いてあげよう。私にも、触れてほしくない想いもあるから。
何よりも優しい気持ちでいられることができるなら、それに越したものはない。中学時代。13歳から15歳の多感な数年が、久々に甦って、心が轍を浮き上がらせた。もし今、15の君に遇えるなら、悩んでもいいから、前を向いて歩けばいいよ。と手紙に書いて差し出そう。
きっと自分で飛び立てる日がくるよ。信じて努力をして!と記しておこう。これももしかしたら、枇杷の放つオーラなのかもしれないね。人間は弱い生き物です。知能が発達しているからと言えど、人類の全てではなし。また、自然体でいられることが、生き延びて往けるかもしれないね。
風や、木や、水と話しても変人扱いされることもあろう。機械を発明して、それらの虜になるかもしれない。人生の選択方法は、やり直しが利かない。しかしどの人生が正しかったか、計り知れないものだと思うのだよ。
神さまは、ちゃんと個々の人間のしていく事柄を見極めて、歩かせているのかしらん。甘んじて受け止められる、心の持ち主になりたいですね。まだまだ努力を必要とされているんだなぁ。新しい自分の発見を怠らないようにしよう。
千葉のRさんは元気かしら。休みがたくさんあったかな。無理してないといいんですが。彼女もいろんなことに真面目なんだよ。私は、思うだけだけど、彼女は行動しちゃうから。いつも偉いなあ、って感心するばかり。
ジャックと豆の木。これに花が咲くとは知らず、枯れかけていたので、毎朝声をかけながら水遣りをした。その内女の人が挨拶をするようになった。憂いを含んだ、やさしい面差しには、懐かしいような、それでいて凛とした強さがあった。
新芽が芽吹いて、蕾をつけた時には、びっくりした。ジャスミンのような匂いだったよ。花が散ったかと思うと、再び蕾がついた。毎朝遇えるのが心待ちで出かけた。その行く手には、必ず光の筋が幾重にも視えた。Sさんが亡くなった日には、虹が空にかかっていた。三度目の、その時を境に、咲いたのを見ない。
何十年も会っていないのに、中学の時の面影が残っていた。思わず、「○○君?」と声をかけた。彼も何となくわかっていたようで、旧姓を言うと頷いた。一瞬に15の君に還ったね。恩師の話や亡くなった同級生のことや、元気で活躍している名前を言うと、驚いていた。
地元にいると単なる噂ではなくて、結構会える確率が多い。でも、お互いの年齢を思って、故郷がいいねぇ。としんみりされた。田畑があるのなら帰っておいでよ。定年後に百姓をするのもいいのじゃない?1時間ほどで暇を告げられた。
私は彼とは違って勉強が出来る訳でも、何か優れているものがあったのでもない。記憶力がいいだけであるが性格に関しては、かなり的確に言い当てられる。相手の知れれたくない部分は、少し省いてあげよう。私にも、触れてほしくない想いもあるから。
何よりも優しい気持ちでいられることができるなら、それに越したものはない。中学時代。13歳から15歳の多感な数年が、久々に甦って、心が轍を浮き上がらせた。もし今、15の君に遇えるなら、悩んでもいいから、前を向いて歩けばいいよ。と手紙に書いて差し出そう。
きっと自分で飛び立てる日がくるよ。信じて努力をして!と記しておこう。これももしかしたら、枇杷の放つオーラなのかもしれないね。人間は弱い生き物です。知能が発達しているからと言えど、人類の全てではなし。また、自然体でいられることが、生き延びて往けるかもしれないね。
風や、木や、水と話しても変人扱いされることもあろう。機械を発明して、それらの虜になるかもしれない。人生の選択方法は、やり直しが利かない。しかしどの人生が正しかったか、計り知れないものだと思うのだよ。
神さまは、ちゃんと個々の人間のしていく事柄を見極めて、歩かせているのかしらん。甘んじて受け止められる、心の持ち主になりたいですね。まだまだ努力を必要とされているんだなぁ。新しい自分の発見を怠らないようにしよう。
千葉のRさんは元気かしら。休みがたくさんあったかな。無理してないといいんですが。彼女もいろんなことに真面目なんだよ。私は、思うだけだけど、彼女は行動しちゃうから。いつも偉いなあ、って感心するばかり。
ジャックと豆の木。これに花が咲くとは知らず、枯れかけていたので、毎朝声をかけながら水遣りをした。その内女の人が挨拶をするようになった。憂いを含んだ、やさしい面差しには、懐かしいような、それでいて凛とした強さがあった。
新芽が芽吹いて、蕾をつけた時には、びっくりした。ジャスミンのような匂いだったよ。花が散ったかと思うと、再び蕾がついた。毎朝遇えるのが心待ちで出かけた。その行く手には、必ず光の筋が幾重にも視えた。Sさんが亡くなった日には、虹が空にかかっていた。三度目の、その時を境に、咲いたのを見ない。