夕方の水遣りを終える。心地よい風が通る。どの木も、青々とした葉が、たくさんついて繁っている。来月になれば、エキスを摘出するので葉を採ろう。りささんに送ってあげよう。大きく青い葉が、重なり合って、枝が撓っている。
今夏の暑さにも耐え、瑞々しい緑の葉を付けて、幾度涼とした風を送ってくれたか。昼寝の最中に渡る風は、ほんとうに涼しかった。仏の余り風とか、神さまの贈り風、と言う。冷房を設置していないので、真実体に心地よい。
節電も節約も、限度を越えた現状だ。これに消費税が追い討ちをかける。庶民の税金をあげる前に、自分達の給料を減したりは、考えない国会議員。自分たちに都合の良いことばかりに軍配を挙げる。それらをまかり通らせるのは、どうにも解せないが。
今夜も、宇宙を見上げよう。旧暦の七夕が近い。天の川にかかる白鳥座。その両側に牽牛星と淑女星です。お馴染みの彦星・織姫である。白鳥座には、北アメリカ星雲が観える。牽牛星は、昴が一際美しい。プレアデス星団とも言われる。
琴座は、竪琴の名手オルフェウスの弾いていた楽器で、その音色は冥界の者でさえ、心を動かされたと言う。光度は0度で、星の光はこの星が基本になっている。マイナスがつくほど明るさが増す。明けの明星の金星が、-4.3度であるのは見応えがあろう。
南には、さそり座がある。この蠍は、オリオンを殺そうとしてのこのこやって来、踏み潰された哀れな殺し屋です。オリオンは月の女神アルテミスに夢中になり、今でも追い駆けているそうです。でも蠍は苦手で、宇宙にいる間は姿を隠しています。
星座は、実際に観てみると、巨大な形になります。手始めはカシオペアのWが解り易いです。この星座は、春夏秋冬で3になったり、Mになるからです。同時に北の宇宙から動けません。何しろ、海神ポセイドンの娘たちと、自分の美しさを競ったのです。
大熊座と小熊座もですが、決して海には降りれません。大神ゼウスの浮気心に、妻のヘラは相当の嫉妬心を持っていました。女神と云えど、そこは女性です。本気にも困りますが、頭の痛かったことでしょう。ギリシャ神話も読むといいです。
神秘的な星の輝く宇宙。数多の星を眺めるも佳し。何も考えず、一晩を見上げるも佳し。風邪を引かぬよう。藪蚊に刺されぬよう。