朝から、ぐずついていた空が、夕方近くなって、堪え切れずに泣き出した。今日みたいな日には窓拭きがいいのだが、中々手が空かない。それでもどうにかフィルターは洗い、乾かすことができた。高い場所なので上がれず、外してもらったのだが。
我が家の網戸は、先日の休みに埃は取った。今度は、窓ガラスを丁寧に拭こう。窓の桟も、ゴミが溜まっている。井草の上敷きを買う。夏には絨毯よりは畳がいい。特に、正座をしようというのではなく、ごろごろとしたいから。のんべんだらりと転ぶ。
鉈豆の芽が出た。綿も双葉である。夕顔が発芽して、育っている。我が家の、夏の風物詩であるのだ。サルビアとコリウスと、鉈豆に夕顔は、庭には欠かせない彩り。上空には百日紅が揺れる。毎年、決まった庭ではあるが、それもまた愉しい。
桜ほうさら。この中に、主人公の父親が、嘘をつくなら死ぬまで突き通すことだ。という件があるが、真実そう思える。後でばれる嘘なら、つかないほうがいい。共感である。嘘と坊主の頭は、結ったことがない。ともいうが、他愛の無いことでも痛む。
嘘から出た誠。嘘も方便、とも言われるが、悪気がなければいいとも限らない。言葉には、言霊が宿るから、一旦口から出たことは、元には戻せない。或いは、回り周って、自分のところに還ってくる。それがどんな形にせよ、好いことにはならぬ。
他人の嫌がることは、進んでしよう。人のしていることには、口は出さない。困っていれば、黙って手を差し伸べよう。一つの物は、皆で分け合おう。尤も、一人で食べるよりは旨い。あげたくない場合は、見せないことだ。諍いは気詰まりだ。
春の光を浴び、ゆっくりと育つ枇杷葉。清々しい佇まいがいい。木には精霊が宿る、というのにも頷ける。3年物。