台風の影響からか、天気はぐづついている。湿気も多く、不快指数が高い。暑いのは夏であるから、覚悟をしているが、蒸せるのは頂けない。思考回路もややもすると止まりそう。介護の仕事をするのも、何が愉しくてしているのか自問する。
自分の持ち家を離れて、施設に来るには相当の葛藤があったろう。本人にも家族にも、言葉で伝えるかどうかだ。認知症と云えど、環境や状況が変ったことには敏感である。その場ではわかったようにしていても、時間と共に疑問が出る。
普段の何気ない生活が、あれっと思えることになり、何だか可笑しいとなる。自分の居る所、以前に居た場所。何処だったのかが思い出せないので、更なる混乱を招く。彷徨うのは、心だけなのか、体もなのかははっきりしないが不安を増。
朝、出勤する。タイムカードを押し、手洗い・嗽をする。勤務日報に名前を書き、申し送りに眼を通して確認をする。温度・湿度時刻を記す。本日の持ち場に行き、業務に入る。トイレ誘導が主な仕事。10時には水分を出す。記録も書いておく。
水分摂取後の器を洗い、昼食の準備に入る。お粥も、食事形態に合わせて作る。間には、洗濯物を干し、生ゴミも出しに行く。汚れているのを洗い中を拭く。これが中々できない。洗ったままだったりで放置し、黴だらけにしてしまうことになる。
食器はむろんだが、丁寧にきちんと対処しないと、気づいてからでは遅い。いくらハイターに浸けても、取れないし落ちない。個人での食中毒なら責任はないが、食事提供ともなるとそうもいかない。あらゆることに注意を払うが、手落ちは。
帰宅して、ドクダミエキスをかけて、キリギリスを捕獲する。ドクダミの葉と茎と根を、一緒に引き抜いて煎じたもの。人体には無害だが、臭いが厭ならしく身動きできない。虫も寄せ付けないので、洗濯機に入れるかな。悪い虫も近寄らずだ。
枇杷葉の花芽だが、霜にやられてしまった。結実はしていないだろうで、花芽茶に採った。香りがまだいい。