蒸せるのである。窓は網戸にして、扇風機を迷いつついる。風の通り抜けがあって、結構有難い。午前中に、白枇杷を捥いで、丁寧に箱詰めにして、一段落したので宅配所に。佐藤さとるさんと、はり灸さんに送る。すっかり熟れてしまった。
烏が器用に袋を破っている。ヤモリも好物なのか、いきなり袋から飛び出す。今年の味は、甘いのが多くあって、果汁もたっぷりと滴る。種は、お茶のしようと乾燥中。この中を幾らか焼酎に漬けよう。枇杷葉酒もなくては、ローションに困る。
昨夜は酷く蒸せたので、区切りの戸を開けて寝た。すばるがごそごそと忙しい。明方には、寝床に来てふなっしーで遊んでいた。暑いので、好きなようにさせている。餌は、よく食むようになった。ご飯を食べていると、膝に爪を立てて登る。
豆腐と酢の物にがっかりしたようで、何かくれとうるさい。宅配所に出かけていた間に、そこら中が散乱してる。慣れてきたものだが、突風が襲ったようだ。今後は、留守中の終い方に注意しよう。お腹が良くなると、何処かしらで眠っている。
紫陽花の咲く色は、土の状態で決まるのだが、白ともらったのが、何と薄桃色である。う~むむ、買ったのは白が咲いている。隅田の花火が満開である。鍔紫陽花も可憐な姿、傍に咲く梔子がむせ返る。枇杷の梢を渡る風が心地好いね。
この時期には、ゆりかご唄を思い出す。記憶の中にあって、認知症になっても消えることの無い懐かしさかもしれない。母との愛情を確かめられる、唯一の想いで。カナリアも木鼠も居なかったし、知らないが、枇杷の実が風に揺れる度に。
末吉暁子さんの枇杷葉と決めたのが、思いがけなく小さな苞を膨らませ、花芽になって咲いたのには、びっくりしてしまった。加えて、実が生ろうとは。この枇杷葉の品種は定かではないが、4年目か精々であろう。奇跡は起きなかったが。
北側のフェンスの所の、長崎茂木である。夏椿が、何時しか山茶花に戻り、初冬には花を咲かせる。