夏真っ盛りだが、旧暦では今年閏月が入って、皐月である。江戸時代にも、渦を巻いて下る流れを、五月雨を集めて速し最上川。と詠った。近代になって来ると、そういった風流は余り無くて、被害ばかりが大きく取り上げられる。
人間とは、至極勝手な生き物で、地球自体を自分達の物と思っている。資源のありったけを採り尽くし、それでも足らなくて、戦争を強いて無益な殺生を行う。どんな小さな物にも命が宿る。人間の命だけが尊いのではないと想う。
地球上の、あらゆる命に対して、祈りや感謝を忘れず、怠らず、謙虚な心で居る者が、一体どの位存在するのだろう。人間は、たくさんの命をもらっても、当然と想ってはいないか。太陽も月も星々も、青い惑星には掛替えのない。
激務を終えて帰宅する。汗が噴出すので、枇杷湯に入る。微温湯だが汗を流す。着替えてほっとしていると、すばるが纏わりつく。じゃれてくるのだが、勢いが好過ぎて、床に落ちる。網戸に駆け上がる。タオルから滑り落ちていく。
すばるが来て、早3週間が経つ。慣れるというのは、容易いものか?悪戯が過ぎるのも困る。扇風機の卓上型を買うかな。畳みに置いていると、自分で触って消す。従って、窓は少々開けておかねば熱中症になってしまうのだ。
留守中は、それでも心細いのか、涼しい場所に居るようで、帰宅すると鈴の音がして出て来るのだが、その後が物凄い。跳んだり駆けたり、じっとしていない。おまけに爪を立てるから痛い。餌はしっかり食べているしで、元気良い。
最初の恥ずかしさは、微塵も見えずで、探検に精出す。夜になって寝床に入ると、ここからが退屈しない。じゃれてきて、遊んでくれと賑やかだ。いい加減にあしらっていると齧る。それか爪で引っ掻く。小さいのに1猫で留守番だもの。
宵の宇宙に燦然と輝く、惑星・金星。古来から人々に崇めらてきた。この星が観えると、家に帰った。