早朝には晴れていたのが、昼前から雲行きが怪しくなって、気づけば雨である。やれやれ肌寒いこと夥しい。勤務に励むと汗ばむものの、温かい飲み物の欲しい一日であった。勤務を終えて、Aさんちに寄り、足の手当てを行う。毎晩、枇杷葉の生葉を貼って就寝されているようだ。
外出されていたらしく、膝の下が充血している。強く締め付けては駄目です。これって内出血でしょう。足の血行を悪くするので、今後はしないように話す。少し痩せてきたにしては、足元が不安定になっている。それでも以前のAさんにしたら、物凄い進歩である。歩けなかった。
2年程、毎日通っての、深夜までの治療であった。根気も必要としたが、来る日も来る日も、角質が剥がれては落ちるという繰り返しであった。実際、山が出来るくらいの分量が出ていた。枇杷葉ローションで、丁寧に擦って剥がした。日に日に改善されて、何とか見られるように。
枇杷葉の力には、不思議なものがあるのを、自然が引き出してくれたのだろう。自分でも信じられないことが起き、奇跡としか想えない。帰宅した途端、玄関にへたり込むのも珍しくなかった。精魂籠めてした治療に、枇杷葉も応えてくれたんだ。人の命を援ける行為には限りがある。
手当のお礼に、地物の鰈をもらう。帰宅して夕ご飯で戴く。白身の淡白さが実に美味しい。大奮発をしてくれたようであり難い。こちらは、Aさんの誕生日なので、手当てを施行できればと、寄ったまでだが、却って戴き物の方が高価である。でも、感謝してのお礼と分かり受け取る。
帰宅して、すばると食べようとしたが、キャットフードの方がいいのか、そっぽを向かれた。今夜のすばるは、物凄い甘えん坊で、何度も膝によじ登る。首輪がきつくなってきたので、外に移動して止める。新しいのを買うかな?とっても大きくなってきて、猫よりも黒豹に近いんだが。
花木の水遣りをしなくてもいいくらいに降って、枇杷葉も袋掛けを終えたので、一安心である。小さな粒が、袋を掛けていて結構落ちてしまった。これも、焼酎に漬けて置けば、エキスが出るので使える。捨てるところなど一切なく、工夫と知恵でできるのも愉しい。アミグダリン豊富。
月の美しさを、様々に名付けて言う。ムーンライト、月光、ソナタ、セレネ等、世界各国で。