午前中に何とか取り終えて、箱詰めをしていたら、ポツンと天から雫が落ちた。雨になってしまった。本日の送る予定は、リエさんの勤務先と、りささんに。丁度良い熟れ具合で、袋の上から野鳥に食べられている。我が家のは、無農薬でもあり、美味しさが違うからと、妙に納得してしまう。
午後に荷物を持って、宅配所に行く。箱が小さくても、値段が上がっているので、送料代にたまげる。お礼の程はいいですから、種を捨てないで、ローションにしてください。この種が貴重なんですよ。わたくし等食べるのをじっと待っていますよ。もったいないこと、この上なきことですよ。
帰宅して暫くしたら携帯が鳴り、今月で勤務先を辞めた者が着いたらしい。途中まで迎えに行って、連れ帰る。2時間ばかり、珈琲を飲みながら喋り、再び送って行った。生活が苦しくて介護の仕事は辞めたが、遊びには来たいと言うので、我が家で良ければ何時でも。と、返事をしておいた。
くしゃみが連続で出る。昨日の落語の時、冷房が効き過ぎていたようで、風邪には至らないが、調子が悪い。加えて、地震の影響からか、雨になって冷え込んでいる。湿度は高くて不快指数は大きい。連休の明けは、三連勤になるが、身体が持つだろうか案じている。地震の揺れは大きかった。
枇杷葉は、南側の初生りも、長崎茂木も、リエさんのも収穫した。フェンスの場所のも少し採ってみたが、意外に美味しかった。白枇杷は未だ見ていない。送る予定にしていた方には、これで済ませたが、お礼を貰うのが怖い。我が家に植えて、勝手に名前をつけて、育てているだけなんだがな。
一年間世話をして、この時期の収穫を迎えるが、心をかける以外のことはしていないのに、甘くて瑞々しい実が熟れるのが、愉しくて止められない。生葉も採って漬けたり、用いたりの日々だが、何とよく援けてくれるのか、と感謝に堪えない。人間の勝手都合を、聴いてくれるあり難さである。
すばるが安心しきって伸びている。留守には淋しく、お客さんには遠慮している。1年が経って、すばるの居ない暮らしは、想像し難くなった。暑さに伸びて、蒲団の傍には来ないが、後を追って来るのはいじらしい。キャットフードにも慣れたが、時にはパンもせがむのが、可愛いものである。
木香バラも、一時期には換気扇を這って登ってきた。屋敷中を覆い尽くさせるのも夢だったが断念。