フルートおじさんの八ヶ岳日記

美しい雑木林の四季、人々との交流、いびつなフルートの音

風林火山

2010-12-04 | フルート

昨日、日本全国を荒らしまわった突風の名残なのであろうか、夜明け前から、ごうごうと強い風が吹いている。森の木々は折れんばかりに幹を動かしている。その向こう甲斐駒岳、北岳が真っ赤に色づいてきた。文字通り「風林火山」である。

庭は霜で真っ白だ。外気温マイナス2度、室温10度、湿度35%。バッハのフルートソナタを聴きながら薪ストーブを焚く。

ネットで新聞を読もう。天声人語から、
「…来春から、3歳未満の子ども手当が月7千円増え2万円となることが決まった。…国を挙げての子育てというなら、まっすぐに効く保育所づくりや、給食費の無料化に回せぬものか。家計という丼を通り過ぎるお金に、色分けはない。子ども手当が大人手当に化ける家もある。…」

特に部屋の中をうろつくわけではないが、いつの間にか薪のクズなどがフロアに散らばっている。掃除機をかけておこう。室内には朝日が入ってきて室温が上がってきた。9時30頃には室温は18度になった。

庭は凍てついているので、午前中は室内フルートを吹いておこう。まずはゆっくりとロングトーンを吹く。身体の力を抜き、雑念を去らせ、自分が出す音に精神を集中する。
次は「毎日の練習」NO1、パターン9.上手くいかないところや音を外したところは、繰り返しやっておく。NO7はテンポ60、♯2、パターン5でやる。NO4はテンポ72で♭4つまでにしておく。minorの所が上昇と下降で変わるのがややこしい。このスケールの流れを身体に覚え込ませるしかないか。
次はバッハのフルートソナタ1033をやる。指腕の力を可能な限り抜く。すると自分でも驚くほど指がよく動くのだ。
11時からは、八ヶ岳フルートアンサンブルの曲の練習だ。まず「What's New」をやっておこう。テンポ100でゆっくりやる。リズムの形が少しずつ変化したり、シンコペーションの伸ばすところがややこしいが、ほぼできるようになってきたか。次は「トランペット吹きの休日」、
これは、1か所ひっかかるところがあったが、だいたい出来上がってきた。
「カルメン]はまず、序曲だ。これがやはりだめだ。音がきっちり出ない。トリルが伸びない、コーダのところ難しい。これは何回もやる。残りの曲も通して吹いた。時間が12時30分になったのでフルート練習を終えよう。

午後は庭に出る。風も止み、ポカポカと暖かくなってきた。先日立てておいたバラの不織布が昨日の風で倒れていた。良く見ると、バラの苗も根元から折れていて、ヒヤッとしたが、その横に小さな苗が残っていたのでホッとする。もう一つの苗は大丈夫だ。もう一度3本杭を立て直し、不織布を巻きなおす。


その後、今日も薪割りをしておこう。1時間ほどやると、13、14束ほどできた。
5000円くらいの労働になったかな。

今日は八ヶ岳フルートアンサンブルの練習がある日だ。ついでに「ひまわり」で、買い物をしたいので、まだ明るいうちに家を出よう。途中の道から夕映えの八ヶ岳がキリリと美しい。

「ひまわり」に着くともう真っ暗だ。あれこれ食材を買う。道すがら舘さん宅に寄って、ポストにフルートコンサートのチケットを入れておく。

6時に原村公民館に着いた。今日は「本番の立ち位置図」も用意されていたので、その通りに座る。まず、「What's New」だ。練習していたテンポより速く、戸惑う。やはり一人で吹くのとアンサンブルで吹くのとは全く違い、なかなか乗っていけないので苦労する。「トランペット吹きの休日」は、最後の所が上手く決まらなかった。

上級者が別室で練習するのでグループを分け、初中級者が残って「What' New」を再度やる。これが、なかなかうまくいかない。先生からファーストでひとり間違っている人がいます、といって私の席まで来て、伸ばしの長さを譜面に書いてくれた。これがなかなかうまく吹けないのがつらいところだ。少し、うんざりして、気持ちが重くなる。

「カルメン」は、NO5~NO8までやった。ファーストはもっと他のパートの音を聴くようにとの指摘あり。今日の練習は8時30までやった、その後当日の打ち合わせをやって散会した。原村公民館を出たのは9時を回っていた。
遅くなったので諏訪南ICから高速で帰る。長坂まで700円と思っていたが、料金表示は350円。通勤割引かな、何の割引なのだろう。

9時50分ほどに家に着いた。やはり高速は早い。まずは薪ストーブに火を入れよう。その後簡単な夕食の準備だ。作っておいたイカと大根の旨煮が今日のメインディッシュ。

後はスーパーで買った助六と天ぷら。寒くなったのでビールより焼酎「黒霧島」のお湯割りが旨かった。