昨夜から風雨が強くなってきた。午前3時ごろ、樹木が風の音で唸ったり、家がギシッと鳴ったりして目覚める。しばらく寝付けなかった。朝の外気温16度、室温22度、湿度55%。暑くも涼しくもない。
今朝は、パトリック・ガロワのCDでフルート曲を流す。音を絞って流すと、朝にはぴったりだ。朝食は、味噌汁に大根と豆腐を入れ、納豆と昨夜の厚揚げの煮物に塩鮭、それに、ぬか漬けの水ナスビとズッキーニ。大豆尽くしになってしまったが、畑で採れた水ナスの漬物は最高に美味しい。
午前中は、時折強い風と雨だ。インターネットでNHKのラジオ放送を聞くことができるの、台風情報がよくわかる。台風15号は近畿の南を通過し、東海~関東地方をうかがっている。
こうなれば、することはフルートを吹くことだけだ。ロングトーン、基礎練習をした後、アルテ20課の2曲を練習した。この2曲ともほぼ大丈夫かな。続いて21課トリルの練習をやって、午前中の練習は終わりだ。
昼食は、冷蔵庫にある焼きそばめんを使ってソース焼きそばを作る。エビ、イカ、豚肉たっぷり、もちろんキャベツたっぷりなので、食べごたえも十分だ。ビールを飲みたいところだが、我慢我慢。
台風で室内に閉じ込められたこの機会に、ベーコンの燻製をまとめておこう。ネットで色々レシピが出ているが、今回は、金太郎の息子さんに教えていただいた「燻製.net」を参考にさせていただいた。
最初に豚のバラ肉500グラムに塩をすりこむ。
それをパックし、おもしを乗せて、冷蔵庫に1日置く。それを水洗いして、いよいよ本漬けだ。ピックル液に黒コショウ、ニンニク、三温糖、みりん、ローズマリーを入れて、よく混ぜる。それをナイロン袋に入れ、そこに豚肉を入れ、よくもんでから、冷蔵庫に入れる。
冷蔵庫で5日間、毎日、上下を入れ替えてなじませる。それが終わりと、冷蔵庫から取り出して、2時間塩抜きをする。その後、冷蔵庫で1日乾燥させる。それからやっと燻製が始まる。
燻製1号機で、スモークウッドを使って、3時間ほど燻製する、と、いい色になった。
いい色になった。
それを燻製器から取り出して、冷蔵庫で3日間熟成した。冷蔵庫から取り出す。いよいよ来るべき時が来た。
胸躍る一瞬である。端を切って口に含んでみると、香り高くコクが深い、売っているものとはケタ違いの旨さである。あえて言えば、塩抜きが弱いのか、やや塩味が強いかな。次回には改善しよう。ま、それだけの手間がかかっているから美味しいのは、当たり前と言えば当たり前だ。文字通り「手塩にかけた」ベーコンは保存しておこう。
昼の、2時半ごろ、浜松に台風が上陸した。そのころ、「今日は」と窓を叩く人がいるので見てみると、郵便の宅配だ。「こんな嵐の日に届けてもらわなくてもいいのに、ありがとう」とお礼を言う。仕事と言えばそれまでだが、最近の「郵便局」=郵政事業はよくやっていると思う。いや、末端で働く人は、これまでもよくやっていたのであろうが、接触する雰囲気が、本当に変わった。
その後、風雨がものすごく強まってきた。庭の木々は、全身を左右に大きく揺さぶり、木の葉を舞い落としながら、暴風を防いでくれている。さながら、身を挺して要塞を守る野武士のごとく、といった風情である。5時ごろ、台風は、まともに甲府付近を通過していった。
6時30頃、まだ暴風圏に入っているものの、風雨は弱くなってきた。ようやく台風も収まったということか。今夜の夕食は、冷蔵庫の余り物を一掃することにしよう。と言っても、残っているものを酒の肴にしようというもの。省エネを言うなら、冷蔵庫の中にやたら無駄なものを詰め込んで冷蔵能力を弱める愚は避けねばならない。とか何とか理屈を捏ねたくなるが、要は食事を作る手間が省けていいのだ。
台風が遠くへ行ってしまったのだろうか、夜は静かに更けてきた。