幸いなことに今日もいい天気に恵まれた。ゆっくりと温泉につかった後、朝食を食べる。ゆったりしたいところだが、今日も時間がタイトになっているので、旅支度を整える。
宿を出ると直ぐに刈田岳直下の駐車場に車を走らせる。夏休み最後の土曜日と言うこともあり、駐車場は直ぐに一杯になってきた。前方に横たわっている熊野岳を目指し、だだっ広い馬の背を登る。
登るにしたがいエメラルドグリーンのお釜が見えてきた。色の鮮やかさ、五色岳の荒々しい姿など、見あきることがない。
40分ほどの登りで熊野岳(1841m)に到着した。
既に大分雲が上がってきたため、眺望は今一つだ。
帰りは頂上避難小屋を周り、刈田岳に登る。車道が通じたため、蔵王山は、実に登りやすい山になった。その反面、刈田岳のあたりは、観光客であふれていた。蔵王岳は、百名山と言う言葉が、少し白々しい感じになってしまった。
駐車場に戻ると、長い帰途に付くことになる。一度に大阪まで走ると疲れるので、途中、那須で一泊することになっている。し麓に下りてくると夏の太陽に照りつけられ、猛烈に暑い。山形自動車道から東北道を走り、15時前に那須インターで降りる。
那須街道は、週末の観光客で渋滞していた。15時50分、那須ロープウェー乗り場到着。ほぼ最終のロープウェーだが、せっかくなので乗ることにする。
那須茶臼岳に少し登り、分岐点あたりで引き返してきた。
次回はいつになるのかわからないが、那須岳に登るときの雰囲気は掴むことができた。
ロープウェーを下りてから今日の宿のペンション「那須花」へ。「那須花」は別荘が散在する一角に建っていた。
このペンションは、岩風呂などがかなりある大きなペンションだ。お聞きすると、開業して18年になると言う。きっちりしたフランス料理のメニューは、
見た目にも美しく美味しかった。
那須では人気のペンションとのことで、宿泊客が多かった。
もう明日の登山のことを考える必要は無いので、注文したフルボディの赤ワインを味わいながらゆったりと食事を楽しむことができた。