5月に第4巻を読み終えてから、バタバタをしていたため、続きを読むのに時間がかかってしまった。8月の終わりになって、ようやく第5巻を読み終えることができた。
「螢」「常夏」「篝火」「野分」「行幸」「藤袴」「真木柱」「梅枝」「藤裏葉」の9章。源氏36歳から40歳の間の話である。
玉蔓をめぐる話が中心だ。源氏の娘として育ててきたが、それが左大臣の娘であることを源氏が左大臣に明らかにすることで、話が展開する。入内させるが、最後には、髭黒の右大将の妻となり、若君を生む。それもあってから、髭黒の右大将の北の方は心の病に侵され実家に帰る。
一方、若いころに相思相愛だった源氏の息子、宰相の中将と左大臣の娘、雲居の雁が左大臣の嫌がらせから仲を割かれていたが、左大臣の方から折れることにより、二人は結婚する。
源氏の明石の姫は11歳となり、入内する。源氏は天皇に次ぐ準大上天皇とまで上り詰める。左大臣は太政大臣となり、宰相の中将は中納言となる。
これで林望「源氏物語」もようやく、半ばまで読み進むことができた。年内に読み終えたいものだが、どうなるかな。