フルートおじさんの八ヶ岳日記

美しい雑木林の四季、人々との交流、いびつなフルートの音

しばしの別れ

2010-12-26 | グルメ・クッキング

今朝は空は曇っていて、無風。外気温マイナス8度、室温10度、湿度25%。
「年末年始をふるさとで過ごすために帰郷する
人たちよりも一足早く、今日は、一時帰阪する日だ。

薪ストーブは焚けないので、灯油ファンヒーターで部屋を暖める。コーヒーをすすりながら、「新聞」を読む。

天声人語から

~有楽町西武がきのう、クリスマスの夜に店じまいした。昼間の人、人、人は往年のセールを彷彿(ほうふつ)させた。だが、どれだけ賑(にぎ)わっても明日はない。燃え尽きるろうそくは、炎がきらめくほど淋(さび)しさが残る。~
~往年のデパートには、晴れがましさと、ちょっと背伸びした幸せが詰まっていた。
大人には宝石箱、子どもにはおもちゃ箱といったところか。名残をとどめるのは福袋ぐらいと皮肉る人もいる。再生への知恵を、どうかしぼってほしい。 ~

方や大阪のキタでは、「百貨店戦争」が始まっている。

冷蔵庫の片づけを兼ねて朝食は残っているもので済ます。

朝食後は、掃除、片づけ、冷蔵庫の生ものはクーラーに入れる。パソコン一式、フルートと楽譜、衣類などを車に積み込む。

最後は水抜きだ。慣れてきたとはいえ、チェックリストを片手に持ち、夫婦二人で確認しながら、一つ一つ丁寧にやっていこう。ここで、ハプニングが起こった。屋外の水道蛇口が水抜き側に回らなくなってしまっていた。先日大根を収穫し、大根の泥を落とすために水道を使ったままにしていたのだが、それが凍りついてしまっているのだ。直ぐに八ヶ岳建築工房にテレして、相談すると、元の通水バルブを閉めているので「圧はかからない」からなんとかなるのでは、という返事。しかし、100%大丈夫とは言えない。屋外水道管が破裂する可能性はあるだろう。「冬場は、屋外水道は使うたびに、水抜きをしておく必要があります」とのことだった。そういえば、これまで、冬場に屋外水道を使うことはなかったので、こういった問題は生じなかった。はじめての経験だが、今後は肝に銘じておこう。

陽が射して青空が戻ってきた庭としばしの別れだ。

まず、地元のAさん宅に年末のご挨拶に行く。Aさんは不在だったが奥さんが出てこられたので「今年は色々と大変お世話になりました。来年もよろしく」といって別れる。

続いて、八ヶ岳建築工房へあいさつに行こう。2匹のマルチーズに「ワンワン」と吠えられて大歓迎された。ご夫婦ともお元気そう。八ヶ岳の建築状況は少し下降気味、ただ甲府などでは住宅建設が活況で、断熱材などが不足気味とのこと。和やかな雑談で年末のあいさつを終えた。

昼食はいつもどおり、カーティスクリークへ行く。妻はブルゴーニュ風のハンバーグランチ。パエリア用の鉄鍋に盛られているのが面白い。

私は色鮮やかなトマト風味のハンバーグランチだ。

午後1時に長坂ICに入る。急ぐことはないので、走るのは走行車線。時折、どうしたのかと思うほど遅い車があるので、それは追い越そう。新車は、旧車に比べて馬力が弱く、追い越しは苦手だ。道は全く渋滞がなく、空いていて走りやすい。伊勢湾岸道路はガラガラだった。東名阪は少し車の量が多くなってきたが、問題にするほどでもない。「休日1000円」で皆さん名神を走るのか、無料の名阪国道は空いている。
大阪は雨がぱらついたようだ。

夕食は、久しぶりに王将の餃子が食べたくなったので、「大阪王将」へ行く。まずは餃子2人前を注文して、生ビールをグイっと飲む。


他に八宝菜と天津飯を注文した。食後は、近くの天然温泉に行く。湯船に静かに浸かり、運転で固まった肩や腕の筋肉をほぐす。いつも通りサウナで汗をかいて、水風呂に浸かり、湯に入る。「弛緩、弛緩、緊張、弛緩」のリズムだ。水風呂は八ヶ岳ほどの冷たさが無く、少し物足りなかった。


クリスマスは雪の朝

2010-12-25 | 日記

デッキは一面の雪の朝を迎えた。冷え込んでいる。外気温マイナス8度、室温10度、湿度26%。

今日は寒い朝だ。いつも通りに薪ストーブに火を入れ、バッハのフルートソナタをかける。コーヒーが入れば「朝刊」を読む。

天声人語から

~明日が読めないと人は守りに入る。節約疲れの「プチぜいたく」もあるが、基本は外出を控える「巣ごもり消費」とか。
聖夜は家族と過ごした人が多かろう。〈硝子(ガラス)戸に小(ち)さき手の跡クリスマス〉大倉恵子~

ついでに、久しぶりに英語面も読もう。

東京芸大が毎年年末に行う、ヘンデルメサイアにはミステリーがあるとのこと。
欧米では、春、復活祭の前の4旬節に行われるのに、何故、ベートーヴェンの第9と同じように12月なのか、それとどうして日本人は「ハレルヤ」に立ち上がるのか、が話題になっている。

Together with Beethoven's "Symphony No. 9," Handel's "Messiah" is much loved in Japan, with many concerts of the English oratorio being held across the country over the year-end holidays.

This year is no exception, with faculty and students of the Tokyo University of the Arts (aka Geidai) performing Handel's magnificent work on Dec. 24, marking the 60th anniversary of the annual charity event known as the "Geidai Messiah."

But why the year-end? In Europe, the oratorio is usually performed in the spring to coincide with Lent.

And there is another mystery about the "Messiah" in Japan.

In September, Britain's prestigious Royal Opera House gave a performance of "Messiah" at the NHK Hall in Tokyo, with Antonio Pappano at the helm.

As soon as the famous Hallelujah chorus began, people in the audience began standing up, one after the other.
The British personnel in the production were perplexed at the sight and looked at each other in surprise.

Handel premiered his "Messiah" in 1742. Hallelujah means "praise God" in Hebrew.
In Europe, there is no accepted practice of standing up during a performance of the piece, aside from when it is performed during a Roman Catholic Mass.

朝食は、冷蔵庫に残っている物を使って薪ストーブで粕汁を作る。これは身体が暖まる。

食後はフルート練習。音出し、「毎日の練習」、その後はアルテ17課、18課をやる。
難しいというところはないが、とちるところがあるので、これは、練習をするしかない。
18課のNO3の曲をやる。その後バッハのフルートソナタNO1033をやって練習を終える。

昼食は、昨夜のシチューとガーリックライス。

その後、マイナス3度の庭に出る。妻の友達がクロモジが欲しいと言っていたので堀り起こす。その後、TMTMさんからいただいた水仙とチューリップの球根を植える。寒さに負けてはいけないのでたっぷり枯葉を鋤きこんでおこう。

その後Jマートへ行く。楔の棒の留め金がおちたので交換してもらう。その後、高根の湯へ行き、今年の八ヶ岳の垢と疲れを落とそう。

アダージョの森には 6時に帰ってきた。今日は、お好み焼きをしよう。広島焼き風と大阪焼き風のどちらが旨いか、やってみることにする。

私は広島焼き、妻は大阪焼きだ。大阪焼きは、山芋をたっぷり摺り込んでふっくらとしている。

広島焼きは、モヤシ、焼きそばを入れて、厚く焼きこんだ。

食べてみると食感は全く違うが、美味さは、やはり大阪焼きの方が、ふっくらした分おいしいのでは、ということになった。

BSで拓郎&かぐや姫2006を観る。懐かしくいいではないか。


樹木の伐採

2010-12-24 | ガーデニング

今朝は少し曇っている。外気温マイナス3度、室温11度、湿度30%。デッキに薄っすらと雪が積もっていた。

いつも通り、薪ストーブで部屋を温める。コーヒーを淹れ、ゆっくり「朝刊」を読もう。

天声人語から

~目に入れても痛くないという。かわいい子や孫なら中で転がして一体化したい。
レオナルド・ダビンチの代表作「モナリザ」の目の中に、微細な文字が書かれていることがわかった。
右の目には画家のイニシャルとおぼしき「LV」、左にも「CE」か「B」と読める字が確認された。~

朝食は中華風の雑炊で身体を暖めよう。

外は、かなり強い風が吹いている。霜が融けそうもないが、天気はよくなってきて、暖かい陽が部屋に射しこんできた。

午前中はフルート練習。音出し、「毎日の練習」はいつもの同じだ。今日は何故か音がかすれるのが気になる。アルテ17課NO2の曲をやった後、18課のファ♯の変え指の練習をする。それで昼になったので練習を終える。

昼食は、冷蔵庫の中に残っているものを適当に調理しよう。それで、昨日食べたばかりのかた焼きそばになってしまった。

昼からは庭に出る。まずは、薪割りだ。どんどん割っていく。家の東側に積んでいた丸太も大分少なくなった。その反面西側薪小屋は一杯になってきた。

その後は、井戸の横に生えているコナラ、これが蜂にやれれて、幹のそこらじゅうに穴があいている。これを切ろう。根元にセオリー通り切り込みを入れて、追い口から切っていく。

下手に倒れると、ガレージの屋根に倒れて、屋根にキズをつけてはいけないので、山側に倒れるようにする。なかなか手ごわい相手だったが、無事倒すことができた。

主幹を30~40センチにカットする。作業中に雪がはらはらと降ってきた。丸太を家の西側の薪置き場に運び作業を終了。

今日の夕食は、朝から薪ストーブで焚きこんだ、シチューだ。材料は、冷蔵庫の残っているソーセージとタマネギ、ジャガイモ。それに、たっぷり赤ワインを入れ、ガラムマサラをかける。冬はシチューがいい。熱々をフウフウいいながら、流しこむと身体が芯から暖まる。焼酎「黒霧島」のお湯割りが意外とよく合う。

クリスマスイブと言っても、もう騒ぐこともない。



笛吹市のフルートコンサート

2010-12-23 | フルート

今日はいい天気になった。外気温マイナス5度、室温12度、湿度30%。
朝はいつも通りだ。

コーヒーをすすりながら「新聞」を読む。
天声人語
冬鳥の便りとともに、高病原性鳥インフルエンザが列島に「×印」を散らし始めた。
日本最大のツル越冬地、鹿児島県出水(いずみ)市で、死んだナベヅルの感染がわかった。国の特別天然記念物である出水の「万羽鶴」は、ロシアや中国の繁殖地から朝鮮半島を経て家族で飛来し、春先に帰っていく。~

文化欄

 島根県埋蔵文化財調査センターは22日、出雲市高岡町の高浜1遺跡で日本最古の将棋盤が出土したと発表した。室町時代中期~後期(15世紀半ば~16世紀初頭)のもので、破損した板状のものが盤全体の約4分の1残っていた。升目が分かるほか、まな板として使ったような傷もあり、将棋盤以外の用途にも使われた形跡があった。将棋盤をまな板としても使っていたのが面白い。

焼き秋刀魚の朝定食を食べる。

午前中は、フルート練習をしておこう。音出し、「毎日の練習」NO1、NO7、NO4の順にやる。今日はNO4は♭6~♯5までやる。ここが一番の難所でここがスムーズにできるようになると全曲できるようになる。

次はアルテ18課の、ファ♯の変え指練習をする。エチュード指定テンポは132だが、70から始める。これがなかなか難しい。遅いテンポは却って難しいのだが、早くすると、直ぐにつかえてしまう。それで、今日の練習は終わりだ。

今日は夕方笛吹市で「笛吹き」コンサートがある。私がフルートを習っている先生とチェロ、ピアノとのトリオだ。午後から出かけることにする。

昼食は、どこで食べようかと、車を走らせながらきょろきょろ物色するが、特に良さそうなところもないまま。ラザウォークにまで来た。休日なので、駐車場はほとんど満杯い。レストランは、どの店も並んでいる。中華料理の「紅福酒家」がまだましなので、入ることにした。私の食べたアゲそば、ボリューム満点で美味しい。

妻は豚角煮丼だが、何の味が付けられているのか少し変わった風味が楽しかった。

そこでしばらく時間をすごして、フルートコンサート会場の笛吹市の「あんさんぶる」へ行く。レストランと小さなはホールを併設しているところだ。

演奏曲目は、ストラビンスキー「火の鳥」から「子守唄」、フンメル「フルートとチェロ、ピアノのためのトリオ」、コルプ「フルートとチェロによる『エクストレームス』」、フェボーニオ「フルートチェロによる田舎風メロディと民族舞曲」、コルクホーン「二つの楽器で一組の三つの作品」、リーバーマン「フルート、チェロ、ピアノによるトリオ第1番」である。聴いたことがない現代曲ばかりなので、不協和音や不安定なリズムの連続だ。最後のリーバーマンが少しついていけたかなといった状態。曲はともかく、演奏はさすがに素晴らしかった。

演奏会終了後は、国母にある有名な鮨屋「若鮨」へ行く。店は2階建てで、1、2階ともカウンターがずらっとある。2階に通されると「いらっしゃい!」と威勢のいい声をかけてくれた。カウンターの一番奥に座る。「お飲み物は?」と言われると「ビール」と言ってしまった。条件反射になってしまっている。


まずは、まずはマグロの赤身からいこう。少し小さなシャリに細長くたっぷりとしたマグロが載っている。さすがに旨い。しっとりと柔らかい。

炙り三昧という面白いのもあった。

ウニと寒ブリ

ツブ貝とヒラメ


やはり鮨は、カウンターでネタを物色し、板前さんと話しながら注文して食べると一番旨い。食べ物が美味しいということは、単に食べる物そのものの旨さだけではなく、食器やテーブル、働いている人の訓練された動き、トータルの店の雰囲気などが大きく影響して美味しさを形づくっているものだろうか。近ければいいのだが、また機会があれば行ったみたい店だ。

帰りは妻の運転で地道を走る。夜の道は空いているので、1時間足らずでアダージョの森に帰り着いた。


早や冬至

2010-12-22 | 日記

昨夜からの雨は朝方まで続いた。今は雨が止んでいて、曇っている。外気温0度、室温12度、湿度34%。今日は、一年で最も昼が短い冬至だ。4月の頃は冬至は大分先だ思っていたが、いよいよ冬至になった。当たり前のようで、当たり前ではない。退職後の方が、何故か一日一日が充実しているような気がする。

いつも通り薪ストーブを焚き、コーヒーをすすりながら、バッハのフルートソナタ(ランパル)を聴く。

ネットで「朝刊」を読む。天声人語から、
孤立と違い、孤独は慣れるものらしい。1962年、ヨットで太平洋を単独横断した堀江謙一さん(72)が、94日間の冒険の記録『太平洋ひとりぼっち』に書いている。
嵐と船酔いで迎えた17日目は〈寒さと心配と孤独のため、発狂しそうだ〉。それが72日目になると〈まわりに人がいないというだけの孤独なら、いつかは我慢できるようになる〉と強い。〈出てくる前のほうが、よっぽど、ぼくは孤立していた〉と~

朝食はゆっくり食べよう。一日の元気の源だ。

その後、フルート練習だ。ゆっくりと音を出す。占いではないが、フルートがいい音が鳴ると、今日はいいことがあるような気がする。今日の音は今ひとつなので、特にいいこともなさそうだ。

ソノリテを行ってから「毎日の練習」NO1,NO7、NO4をやる。大分テンポよくできるようになってきた。次はアルテ17課NO2の曲をやる。スケールの所が慌てていけない。ゆっくりと、性格に演奏しよう。ボレロのリズムに大分慣れてきた。アルテ18課のファ♯の変え指の練習をする。テンポが速いが、遅いテンポで練習を始めよう。

次は、バッハのフルートソナタ1033をやる。今日も第1楽章と第3楽章をやった。昼になったので練習を終える。

昼食は、「うどん定食」。昨日の「望年会」のお下がりのいなり寿司とうどんだ。一味をドバットかけて、食べると、身体がホクホクだ。

いい天気になってきたので昼からは、庭に出る。冬枯れの雑木林に燦燦と太陽熱があたり暖かい。空は真っ青だ、その先の赤岳は雲に覆われている。

薪割りをしておこう。太い丸太は斧で割り、細い丸太は、楔で割る。どんどん割って、2時30分作業終了。20束ほどの薪が割れたので、薪小屋に運ぶ。

次はsilent gardenに行く。静かな森に入っていくと、聞えるのはかさかさと枯れ葉を踏む音だけだ。たきぎを集めておこう。細い枝は燃料としては不向きだが、薪ストーブの焚きつけには最高だ。細い枝は燃えやすいので、朝一番にストーブの頂上温度を200度まで揚げるのには最高の材料になる。
その後、クマザサを刈る。今日は西側を刈ろう。。少しきつい斜面なので作業はやりにくい。葉が散ってしまっているので見通しはよく、少々の急斜面でも問題はない。西側のクルミの木までのクマザサを刈ることができた。

夕方のアダージョの森は、西陽を受けて紅く染まって美しい。

4時になったので部屋に入る。夕食までの間、フルートを吹く。18課のファ♯の運指練習をしておく。

妻が陶芸教室から帰ってきた。先日作ったコーヒーセットが焼き上がり、いい作品に仕上がっていた。

夕食は、フライと蒸し焼きのワンプレート料理だ。それをあてにビールと焼酎を飲む。今日の疲れが癒される時間だ。