フルートおじさんの八ヶ岳日記

美しい雑木林の四季、人々との交流、いびつなフルートの音

雨の日は料理

2011-09-20 | グルメ・クッキング

昨夜から雨が降り続いている。ようやく朝になってあがったが、また降り出しそうな雰囲気だ。外気温16度、室温23度、湿度53%。
デッキには、風に運ばれてきた落ち葉が溜まっている。


庭仕事は無理なので、今日は一日家の中かな。森の中は、誰はばかることなく、思いっきり大きな音で音楽を流すことができるのがいい。朝から、バッハのフルートソナタ(ランパル、ピノック)、ベートーヴェン弦楽四重奏第12番、第14番(アルバン・ベルク)、シューベルトさすらい人幻想曲(田部京子)などを聴く。

10時30分過ぎからフルートの練習をする。先ずは、ロングトーン、「毎日の練習」、各調のスケールとアルペジオをやる。その後はアルテ20課NO2、NO3を練習する。NO2はほとんど出来上がっている感じだが、ノーミスとは行かない。NO3の方は、複打音が明確に、奇麗に入るよう練習する。ゆっくりやっていると、これで昼になってしまった。

昼は、うどんにしよう。先ずは、「返し」を作る。味醂100、きざら砂糖40、濃い口醤油150、薄口醤油50、酒20(各々グラム)、これを軽く煮て、アルコールを飛ばし、きざらを溶かすと出来上がりだ。

先日作った一番出汁を使おう。

2000ccの水に、昆布40グラムを入れて沸騰寸前に取り出す。そのまま、沸騰させて一旦火を止め、100ccの水を加える。

続いて、鰹節60グラムをほぐしながら一度に加え、沸騰すると火を止める。灰汁をすくい、

漉すと一番出汁の出来上がりだ。すすってみると、やはり、化学調味料とは昆布、鰹節の旨味が全く違う。

一番出汁を鍋に入れて、そこに「返」しを少しずつ入れ、味加減をみながら煮る。美味しい味になったら出来上がりだ。残った「返し」はペットボトルに入れて冷蔵庫で保存する。

昨夜のカレールーを鍋に溶かしこみ、うどんを入れる。うす揚げ刻んで入れる。火を弱めて片栗粉を回し入れるとカレーうどんの出来上がりだ。ネギをトッピングし、たっぷりの一味を利かす。これで味が引き立つ。

午後も雨が降ったりやんだりだ。昨日、漬けておいた燻製用のイカを取り出して、塩抜きをする。2時間ほど塩抜きをした後、茹で卵と一緒に乾燥させる。十分乾燥させて、明日、燻製をしよう。

4時から、フルート練習を再開する。午後は曲の練習だ。「名曲31選」から、ビゼー「アルルの女メヌエット」、ヘンデル「ラルゴ」、フォーレ「シチリアーノ」などをやる。最後に、バッハBWV1067ポロネーズをやる。

夕食の時間がやってきた。冷蔵庫を覗くと、厚揚げが残っている。ネットで厚揚げのレシピを見ると、色々あった。いずれも余り手間いらずで簡単だ。厚揚げとズッキーニ、ピーマンを豚ひき肉を炒め、豆板醤で中華風に味付けした。それに、燻製トリオ、ウィンナー、チーズ、ベーコンを添える。これが意外とボリュームたっぷりなので、今夜はご飯はいらないか。代わりに白ワインを飲もう。この白ワインも味が少し…。



炉端カレー

2011-09-19 | 薪ストーブ・焚火

今日は朝から目の覚めるような晴天だ。起床後、なにはさておき写真を撮りに家を飛び出す。
朝焼けの南アルプスが美しい。翻ると、八ヶ岳にも一点の雲もかかっていない。これだけ、スッキリ見えるのは何日ぶりであろうか。

家へ戻り、一日の元気の素、朝食を作ろう。といっても、おでんがまだ残っていたので、大根とワカメの味噌汁を作り、自家製野菜の浅漬けと納豆を出せば出来上がりだ。一杯の味噌汁を作るのは難しく、どうしても2杯分ぐらいできてしまう。置いておいてもまずくなるだけなので、食べきることにしよう。

10時前から、庭に出る。まずはチェーンソーの刃を研ぐ作業からはじめる。森の北側の3本の太いコナラが日陰を作っている。先日1本を切り倒した。残る2本も伐採したいのだが、倒す方向を間違うと他の樹木を傷つけてしまう恐れがある。色々検討したが、どうも難しそうなので止めることにした。それよりも、伐採した樹木の枝が足元に散らばっていて歩きにくいので、それを片付ける作業をやっておこう
やっていると、夏前に4器設置した「蜂の激取れ」器が満杯になって干からびていた。これを再設置しなければならない。既に、1器再設置しているので、今日は残りの3器を再設置する。中には、蜂などの死がいがびっしりと入っているのでそれらを掻きだし、水で洗って、自家製の誘引剤を中に入れ、木にぶら下げる。

その後、薪置き場の西側の方に目を移す。ここにも、間引かなければならない樹木が多い。直径22,23センチほどの切りやすそうなコナラがあったので、これを伐採しよう。受け口を刻み、追い口から切り込んでい行くと、上手く「つる」ができて、スローモーションを見ているようにゆっくりと倒れてくれた。これが、伐採の理想とする形である。伐採後の枝の処理に時間がかかって、やり終えたのは午後1時を回っていた。

昼食は、空心菜と京野菜万願寺トウガラシの炒め物だ。今回は緑鮮やかに出来上がった。

昼食の後片付けのついでに、今日の夕食のカレーを作っておこう。カレーを煮ている間に、イカの燻製作りに取り掛かる。まずは、イカを胴と腹に分け、骨を取り除く。

容器に、ピックル液、玉ねぎ、ローリエ、黒コショウ、三温糖などを入れ混ぜ合わせる。それに、豪快に地元の銘酒「谷桜」を注ぎ込もう。

いい香りが漂ってきた。そこにイカを浸す。これは丸一日漬けこむ。合わせて、燻玉を作るため、茹で卵を自家製のピックル液に漬けた。

ここまでやってからフルート練習に移る。今日もゆっくり時間をかけて練習した。基礎練習、アルテ20課の2曲、それに「名曲31」から、「シチリアーノ」「アヴェマリア」「ユーモレスク」などをやった。

夕方、少し雲が多くなってきたが、デッキに出ると外の方が明るい。今日も炉で火を焚きたくなった。柴を井形に備え付け火を入れると、直ぐに赤々と燃え始めた。

今日の夕食は、昼に作ったカレーライス。畑で採れた、ズッキーニ、ナスビ、それに買ってきたカラーピーマンの炒めたものをたっぷりトッピングする。

焚き火を見ながらカレーライスを食べると、昔よくやったキャンプ生活のことを思い出した。上高地小梨平のテント村、乗鞍高原一の瀬園地、外で食べるカレーライスは、野生味が加わってひときわ旨くなるものだ。日が暮れて、家の中の灯りが見えるようになってきた。

夕食を食べ終わる頃には、夕闇が迫ってきて、炉の焚火が逆にあたりを照らすようになってきた。そろそろ部屋に戻ろう。


秋刀魚の季節

2011-09-18 | 薪ストーブ・焚火

早朝は曇っていたが、だんだんいい天気になってきた。外気温16度、室温22度、湿度52%。
朝食後、スッキリした青空が広がってきた。そろそろ庭に出よう。
周辺の蕎麦畑では、先日の台風で蕎麦が倒れてしまった。農家の方にお聞きすると、収穫は30%ほど例年より少なくなるとのことだ。


ヤマザクラの葉が、紅葉を始めてきた。

今日は、先日いただいた、カクトラノオ、サクラタデ、購入したピンクのシュウメイギク、シマススキを植え付けた。ゆっくりやっていると、それだけで昼になってしまった。

午後は、フルート練習の時間だ。ロングトーン、「毎日の練習」、各調のスケールとアルペジオをまずやろう。
続いて、今日からアルテは21課「トリル」を始める。やはりトリルで動きにくいのは、両手の小指と薬指だ。これが、毎日根気よくトリルの練習をしていると動くようになるとアルテには書かれている。要は、毎日、動きにくい指のトリル練習を続けなければならないのだが、これが簡単ではなさそうだ。

次は、「名曲31」から、アトランダムに選んで練習する。フォーレ「シチリアーノ」、ビゼー「アルルの女メヌエット」、グルック「妖精の踊り」、宮城道雄「春の海」などをやった。

夕方から庭に出て、炉を焚こう。昨日の雨で濡れたものの、庭に積んでいる柴はよく乾燥しているので、直ぐに燃えてくれた。どんどん柴を燃やして熾きを作る。

それを、かまどに移つす。今日はかまどで秋刀魚を焼こう。屋外で魚を焼くと、なんとなく気分がうきうきしてくるものだ。秋刀魚の脂が火の上に落ち、ジューと音がして旨そうな香りが漂ってきた。そろそろ食べ頃かな。

テーブルに、ビール、ワイン、燻製したウィンナー、それに「pure whiteトウモロコシ」と解凍したお好み焼きをセッティングする。

秋刀魚が焼き上がったので、夕食を始めよう。まずは、プリン体99%カットの「淡麗ダブル」をグイッと飲む。これは身体にもよく、味もまずまずなのだ。ところが赤ワイン「聖人の贈り物」は、きららの酒店の前に並んでいたものだが、ちびちび飲んでも、グイッと飲んでも、舌の上でころころさせても、どう飲んでみても、余り美味しくない。ま、「ワインの味は値段に比例する」というから仕方がないか。しかし、なんといっても脂の乗った旬の秋刀魚の味は格別である。庭の炉端で、木々の夕映えを見ながらゆっくり夕食を楽しんだ。


震災復興支援チャリティコンサート

2011-09-17 | フルート

昨夜からの雨が朝になって止んだが、重そうな雲で覆われている。外気温16度、室温23度、湿度52%。
風もあるので午前中は、庭仕事は無理な様だ。

それでは、テレビでも見ているかというと、そうはならない。この山の中では、地上デジタル放送は受信できないのだ。ケーブルテレビも来ていないので、テレビはBSに限られている。ニュースや天気予報は、ネットで入ってくるので、大まかな情報は手にはいるので、困ることはない。

ラジオはどうかというと、受信できるが、かなり雑音が多く、聞いているとしんどくなってくる。何かいい方法はないかと探していると、最近、NHKがネットでラジオ放送を配信しているというとが分かった。「らじる★らじる」という。試験放送と言うことになっているが、これができるのなら、将来はテレビもできる時代が来るであろ。

アクセスして見ると、NHKの第1、第2、それにFM放送が、実に鮮明に流れ出てきた。関東地方のニュース・天気予報は、これでだいたい行ける。しかも、料理とか何かをしながら流すことができるので、なかなか便利だ。朝から、夕食用のおでんをしこんでおこう。

午前中は、ゆっくりフルートの練習をする。ロングトーン、「毎日の練習」、各調のスケールとアルペジオ。アルテ20課NO2は大分安定して吹けるようになってきた。NO3の微妙な複前打音も、すこしましになったかな。

午後は、高根「やまびこホール」で開催される「東日本大震災復興支援チャリティコンサート」を聴きに行く。

今日の司会は、八ヶ岳で手作りオペラを企画しているUさんである。

出演は清里在住のテノール歌手大澤歩土、とピアニストの森田基子。大澤歩土はドナウディの「私の愛の日々」からヴェルディの「女心の歌」まで6曲歌った。爽やかな伸びのある、若々しい歌いぶりがよかった。ただ少し、硬さが感じられた。

森田基子は、ショパンのワルツ「遺作」、ドビュッシーの「水の反映」「月の光」を演奏した。確かな技術に裏付けられた、力強い演奏だった。鳴りやまない拍手を受けて、「フニクリフニクラ」「帰れソレントへ」などのアンコールになると大澤歩土の硬さがほぐれて、感動させる歌いっぷりになっていた。

会場では、清里のヤマガラさん宅の音楽の催しや大泉のレコード鑑賞会でお会いした方々も沢山来ていたので、ご挨拶する。この北杜市の地で、東日本大震災で被災された方々ことを思い、支援のコンサートが行われ、多くの人が参加された、というのは、小さいことのようで、小さくはない。

悪いが、第2部の「内藤いづみ」ドクターの講演会はパスさせていただいた。Jマートに行って、チェーンソーのネジシメ用のペンチを買わなくてはならないからだ。スパナも合わせて買う。その他、色々のコーナーを物色した。今日は苗売場は見ないでおこう。うっかり迷い込むと、衝動買いをしかねないからだ。

今日の夕食は、朝から煮込んでいおいだ「大阪おでん」。これも、ちょっと作ると沢山出来てしまい、一人では食べきれるかな。「大阪おでん」には必ず入っている牛スジ肉は手作りだ。味も、関西風で薄味にする。

それに、マグロの山かけ。マグロは、分厚く切り、ヤマイモもたっぷりかける。

合せて、Jマートの隣の「よってけし」で売っていた空心菜ともやしの炒め物。この空心菜、味や舌触りが変わらないのに、炒めておいておくと直ぐに奇麗な緑色があせるのが残念だ。これで大瓶のビールをコップに注ぐと、居酒屋のような夕食になってしまった。


森の一人暮らし

2011-09-16 | 日記

今朝の曇っていて、なんとなく暑い感じだ。外気温16度、室温22度、湿度54%。

今日は妻が大阪に一時帰る日だ。朝食を食べるのもなんとなく気ぜわしい。8時に家を出て8時30分高速バス停「長坂高根」に着く。しばらくすると大阪行きのバスがやってきたので、見送る。これからはしばらく一人暮らしとなる。

その後、Jマートが開くまで、日野春ハーブガーデンに行く、特に気になるものがなかった。Jマートは、開店前から客がドアの前に集まっていた。燻製用のスモークウッドを2本買う。店頭の苗売り場を覗くと、ピンクのシュウメイギクとシマススキがやたらと良さそうに見えたので買ってしまった。続いて「オギノ」でマグロ、イカ、秋刀魚などの食材を買う。

きららを出ると外気温は30度まで上がっていて、やたらと暑くなってきた。

アダージョの森に帰り、昼食を用意する。冷蔵庫に残っていたつけ麺を食べよう。つけ麺出汁に燻製した卵と鮭それにモヤシを入れる。これに極太麺を浸し、口へ運ぶと、極上の味わいだ。

昼から、先ずは、5日間漬けこんだ豚肉を使って、いよいよベーコンの燻製を行う。買ってきたスモークウッドに火を入れる。網に隙間があるので、竹輪やウィンナーをいっしょに入れることにした。(この様子は明日、報告します)

やや空が曇ってきて涼しくなったので、庭作業に出る。今日は、昨日までに伐採した樹木を整理しよう。10センチ以上の丸太は薪置き場に運こぶ。

今後これを40㎝にカットし、薪割りの作業が待っている。それにしても、雨ざらしにしていると、薪にならない。なんとか薪置き場設置しなければならない。薪運び作業を4時過ぎまでやって、今日の庭仕事は終わりだ。

部屋に帰りひと風呂浴びてから夕食作りの取り掛かる。昼に買ったマグロを使って、マグロ丼にしよう。ネットで調べて、マグロ丼のたれは自分で作ることにする。と言っても、一番出汁にスリゴマ、醤油とワサビ、を入れて混ぜ合わせると出来上がりだ。

マグロは薄く幅色く切る。押し麦ご飯に海苔を刻んで散らしておく。

ご飯の上にたれを絡めたマグロを敷き詰めるとマグロ丼のでき上がりだ。今日作った竹輪の燻製と一緒にセッティングする。まずは、ビールをグイッと飲み干す。自分で作ったたれをからめたマグロ丼は、文句のいいようもないほど美味しかった。


しばらくして、何日かぶりに、台風15号の影響を受けて雨が降り始めた。