年末に、副店長から出された宿題があった。
すなわち、『年末に品切れした商品をリストアップし、反省文を書いて提出すること』
末永さんによれば、毎年恒例らしいが、「私、去年、提出するように言われたけど、出さなかったよ」
副店長曰く、『一度 回収して、来年の年末に渡すから』
私は遅番の翌日、早番というシフトにも関わらず、ほとんど徹夜で仕上げ、昨日、一番のり~で提出した。副店長が居なかったため、店長に。
店長は、開口一番、「わっ!すごい」
タイプして4ページの力作である。
しかし、今のところ、副店長からは何のコメントもない。
矢木さんは、今朝、反省文抜きの欠品リストだけ、手書きで提出したそうだ。直接、副店長に手渡したので、その時、コメントを頂戴したという。
「ああ、これ、これ、確かに欠品してたね。ウン、これも欠品してた。
そうそう、これも。そう、これもだった!それに、これも・・・・ 一応、全部、俺、チェック済みだから」
矢木さん。「・・・・・」
(チェック済みなら、わざわざ欠品リストなんか、提出させるなあ~)
「・・・と、思ったよ、その時」
と、矢木さん。
担当者自身、ちゃんと把握しておいてほしいという副店長の切なる願いからの宿題でしょうが・・・そうですよね?副店長。
「でも、コメントもらえるだけ、いいですよ。私は、な~んのコメントも今のところ無し!」
「そりゃ、いけんね。真面目に反省文まで書いた甲斐がないね。どうせなら、英語で書いて提出すれば良かったんよ」
英語で・・・?それは、全く思い付かなかった。そんなことをすれば、副店長の顔が引きつることは、まず、間違いないだろう。
それに、今回、提出した宿題の内容だが、真面目な反省文かどうかは、かなり微妙・・・なところだ。矢木さんは私の反省文?の内容を知らないので致し方ない。詳しく説明するのは、よしておこう。
以下、読者の皆様の為に、特別公開します。
『年末欠品リスト』
12月30日欠品
手よりかんぴょう中12g (31日**店より5つ振り替え)
マルヤ椎茸 徳用35g (31日**店より2つ振り替え)
どんこ30g (31日、**店より3つ)
椎茸中葉(中国産)100g (31日**店より2つ)
かんぴょう30g(**店より10つ)
麺の達人鶏ガラしょうゆ100g (*:*店より4つ)
タンサン50g (12月30日、花園バイヤーが問屋からリヤカーで運び出し
入荷)
鮮シリーズ ドライソーセージ (30日発注、31日午前入荷)
12月31日欠品
どんべえ 天そばミニ
「在庫豊富で欠品は免れたけれど・・・
売れたぜリスト」
てんかす
鮮シリーズ ほぼ すべて
緑のたぬき
銀のり
寿司海苔
きなこ
かんてん
こうや豆腐
春雨(生活良好、マロニーすべて)
小麦粉500g
片栗粉
でんぷん
黒豆
そば(普段、動かない商品も含め、ほぼ すべて)
*お茶漬け、ふりかけ、ラーメン類は、通常の1・5倍は売れた筈。クリスマス前からの over stockで危なげなかっただけ。
後悔文から反省文へ・・・?
Fukuten cho~は やっぱりすごい
賞賛文
すぐ忘れるから覚えておく為に・・・。
店長(後に電話で副店長)に相談する前は、通常の2倍~3倍発注するつもりだった。
取引先の正月休みで発注が一回、休みになるため、単純に2倍。プラス年末に動くであろう正月商品は3倍。
ところが、副店長は、「通常とおり」
「取引先は休みです」
「じゃあ、1.2~1.3倍」
「・・・・?」
(普段10発注するところを12にしたりしないから、要するに通常通りと言いたいのね。カップラーメンも、ふりかけ類も。でも、なんで)
電話を切った直後、「副店長、なんて言ってた?」と店長。
「通常の1.2~1.3倍だそうです」
「ええ~っ
発注一回とぶんよ
じゃあ、1.2倍と言われて強気で取る方?」
「はい、売れ筋は」
きっと、副店長は前日の休日出勤で疲れているのだ。
『出勤前のリラックス』で、多少・・・ 寝ボケているのかも・・・?
それに きっと、東区の住民は、おせちを作らないのだ。惣菜のお重で済ませるのだ。年末から巻き寿司を作らないのだ(我が家は毎年恒例)、よって、かんぴょうも、寿司海苔も、でんぷんも、椎茸も、私が思う程には売れないのだ・・・ろうね、きっと。
副店長が おっしゃるとおり、ほぼ通常通りの発注をした。
ところが、30日。台風並みとまでは いかないが、ハリケーン並みに商品全体が動き出した。My mother の年末必需品、椎茸、かんぴょう、と相次いで欠品し、この勢いのまま初売りまでいけば・・・。
副店長の言う通りに発注したことを この時点で後悔した。
反省文など、書けません。書くなら、後悔文。
日付けが変わって31日。
花園バイヤーが売り場をウロウロしていたので、欠品続出を謝る。
「リストアップしてくれたら、他店舗から、振り替えるよ!」
2007年1月3日。
振り替えてもらった徳用椎茸2つのうち、1つは、まだあった!
ピークは31日午前中?
いつもテレビで見るような、『お客さま殺到!!』初売りをイメージしていたが、3日は まるで通夜。 「驚くほど売れない」と言った副店長は、 正しかった!
よって、これは、副店長賞賛文。(教えてくれて ありがとうございました! プラス私にとっての反省文
)
まとめ・来年は・・・
1) 正月商品(特設コーナー)以外の関連商品も、勿論、売れる。
2倍の発注で、棚が空っぽにならないだろう。
かんぴょう、しいたけ、要注意!
2) タンサンを使うと、黒豆が やわらかく煮えるそうだ。(知らなかっ
た!) 年末の掃除にも使うので、多めに発注!
・・・・以上が私が提出した『欠品リスト&反省文』だ。
副店長、「・・・・」
コメントのしようがない・・・と言うのが、彼の正直な気持ちでしょうか?
彼は今日、急に咳き込み、以来、ひどい風邪を引いたようです。
私が提出した『宿題』に 激しいショックを受けた事が原因ではない事を祈ります。